映画『あの花』『マイゴジ』 | From Rabbit House

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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』がアマプラで配信されたので観ました気づき

 

『ゴジラ-1.0』も数ヶ月前に観て まだ感想を書いていなかったので、同じ特攻隊物という括りで併せて軽~く書こうと思います。

 

 

どちらも評価の高い作品ですが(『マイゴジ』は海外で、『あの花』は若い女性に好評だった)、そのせいで期待値がグンと上がってしまって正直あまり私の評価は高くありません(及第点☆3ではあるけれど)

 

キャスト陣は皆好きな役者さんたちばかりだったのですが、内容は思ったより「面白くなかったな。感動しなかったな」っていう感じです。

 

戦争を扱っているので「面白い・面白くない」というのは少し語弊があるかもしれないけれど。

 

別に「逆張りかっけー」な厨二病というわけでもないのですが アセアセ

 

 

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』

 

あらすじ(以下ネタバレあり)※※※※※

 

高校三年生の百合(福原遥)は団地住まいの母子家庭で、親への反発もあってか大学進学はせずに就職をしようと考えている。

 

ある夜 母親(中島朋子)大喧嘩して雨の中 家を飛び出して、近くの防空壕で一夜を過ごした。

 

目覚めると、そこは昭和20年だった。

 

 

倒れかけた百合を軍服姿(水上恒司)が助け、鶴屋食堂で世話になることに。

 

そこで特攻隊員たちとの数日間の交流を経て、特攻へ向かう彰を見送ったのと同時に意識は薄れ

 

気付くと元の世界に戻っていた。

 

 

現実世界では、たった半日しか経っておらず「あれは夢だったのか?」とも思うが、社会科見学で訪れた平和祈念の施設内で

 

数日間一緒に過ごした特攻隊員たちの手紙(遺書)を見つける。

 

その中には彰から百合宛ての手紙もあり あそこでの生活は紛れもなく事実で、そして彰の本心を知った百合は泣き崩れる。

 

※※※※※※※※※※

 

Amazonからスクショしています(以下同じ)

 

タイムスリップ物でストーリー自体は悪くはないのだけれど

 

①まず最初の百合の反抗期 具合にイライラした(うん解るよ、解るんだけどね。自分も物凄い反抗期だったから)

 

②百合の着物(モンペ)など糊がきいてパリッとしているし、あまりにも綺麗で戦時中には見えなかった(元々、ツルさん(松坂慶子)は、それなりに良いとこのお嬢さんだったのかな?と、なんとなく思うので良い品を持っているんだろうけど、それでもね)

 

③ツルさんの大事な着物をお米と交換したのに、百合は そのお米をなくす(建物の柱?に百合の足が挟まれる場面も、彰が助けに来るのはご都合主義な感じで萎えた)

 

白百合の花が群生している丘は、あまりにも花が多すぎて綺麗というより「これ全部 植えたのかなぁ?やっぱりCGかな?」とか余計なことばかり考えてしまった

 

私の見方が穿っているのかもしれないけど、が多すぎて作品に入り込めませんでしたタラー

 

 

許嫁がいる一番若い隊員(板倉:島崎斗亜)「出撃したくない、生きたい」

 

他隊員(寺岡:上川周作、朝ドラで初めて彼を知ったんだけど、こんな映画にも出ていたんだね。良い役者さんだ)から殴られる⇒全員から見逃してもらう・・というシーンは良かったし

 

千代ちゃんと石丸(伊藤健太郎、復帰後初めて彼が出ている作品を見たけれど、やっぱり華があるな)の やり取りも良かったし

 

現実世界に戻ってきた百合が母親にお弁当を作るシーンも良かったし、ラストの手紙のシーンは思わず貰い泣きしたけど。

 

 

この映画を観たJKには響いたのかな?

 

今時の戦争を何も知らない若者には現代の同世代ヒロインを主人公にしたことで戦争を追体験できるから、入門編って意味では あまり重くなくて良かったのかもだけど。

 

とりあえず、もし自分が百合と同じ状況になったら「もうじき戦争は終わる」と分かっていても発狂するだろうなもやもや

 

 

 

『ゴジラ-1.0』

 

 

これは海外での評価が高くて、それを受けて「海外で評判が良いってことは、すなわち素晴らしい作品に違いない」という共同幻想なのでは?

 

単純に彼らは日本が戦争で どうなったかを知らなかった(知ろうともしなかった)から、まざまざと現実を見せられショックを受けている(日本の戦争が描かれている⇒凄い!+ゴジラかっけー!!)だけでは?

 

と思うんだけどなぁ?

 

 

ゴジラ自体は、造形的に かっこよかったけどね。

 

放射熱線を吹く(吐く)前にカウントダウンみたいに背びれが青く光っていくのが凄く綺麗だった キラキラ

 

こちらのサイト様から画像を

スクショしています

 

電車は、おもちゃみたいだったけどw

 

 

特攻隊員にも かかわらず、理由(=戦闘機の故障←虚偽だったけど)をつけて逃げた敷島(神木隆之介)の その後の葛藤が描かれており

 

ゴジラが現れた際は逃げずに特攻することを選んで(死ななくて良かった!)、それは物語的にすごく良かったんだけど

 

観ていて「あれ?もしかして神木くん、あんまり演技うまくないんじゃね?」って思っちゃったんだよね。申し訳ないけど。

 

 

もちろん本人は全身全霊で演じていて力が入っているのも分かるんだけど

 

所詮、怪獣映画で(←ディスっているわけではない。ゴジラ好き)リアリティがない中、ひとり熱く演じることで温度差が生じてしまったのかな?と思いました。