先日、ラジオから懐かしい匂いのする曲が流れて来た。
モッズの『TWO PUNKS』だった。
THE MODS『TWO PUNKS』
やっぱり「音楽はタイムマシーン」とはよく言ったもので、一瞬にして その頃の温度や匂いや景色を思い出させてくれる。
福岡は「日本のリヴァプール」と呼ばれることもあったが、’80年代 多くのロックバンドが頭角を現すようになり、そしてバンドとしての総称があった。
それが『めんたいロック』である。
バンド自らが名乗ることはないだろうから、恐らく東京の人間が離れ小島の九州・福岡出身バンドを十把一絡げに揶揄して、そう呼んだのだろう。
サンハウス・シナロケ・ARB・ロッカーズ・モッズにルースターズ(ルースターズは北九州だから、他の福岡のバンドとも また違うのだけれど)など、そうそうたるメンツだ。
THE ROOSTERS『ROSIE』
これだけ毛色の違うバンドを よくも一緒の名称にしたなと思うけれど、「福岡のバンド」という意味合いでは一般人にも分かりやすかったのだろう。
上に貼ったモッズの『TWO PUNKS』はAメロで いきなりレゲエ調なリズムになったり(『THE CLASH』リスペクトから?)
ルースターズの『ROSIE』はスカだったり・・と、やっぱり当時の他の(全国的な)ロックバンドからすると少し異質だったのかもしれない。
福岡は良い意味で独自に進化したガラパゴス化が顕著だったのかもな。
最近は あまり目立ってカッコイイ福岡のバンドが出てきていないのが少し残念。
ナンバガは言わずもがな、モーサムもDOESもバンドとしては活動休止状態だしね(百々氏はたまに個人でやってるけど)。
MO’SOME TONEBENDER
『ロッキンルーラ』
『ポルカ』『神サイ』『yonawo』なんかもいるけれど、もっとこう脳天をハンマーでガツンとやられるようなバンドはいないものか?
令和の時代に’80年代や’90年代の頃のバンド像を求めるのも無理な話なのかもしれないけれど。
若者よ、頑張ってドキドキさせてくれ
せっかく音楽の街で暮らしているんだから。