昨日、本屋大賞が発表され逢坂冬馬氏のデビュー作『同志少女よ、敵を撃て』が大賞を受賞しました。
今朝TV番組「あさイチ」で “最近よく売れている漫画”ということで『戦争は女の顔をしていない』が紹介されていました。
こちらは2015年にノーベル文学賞をとったスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのノンフィクション作品(インタビュー)が基になっています。
『同志少女よ-』も『戦争は女の顔を-』も第二次世界大戦中の旧ソ連の少女が描かれています。
数年前に話題になった『この世界の片隅に』のような一市民から見た戦争もあるけれど
戦場で狙撃手など最前線で兵士として戦う少女の話です。
決して偶然ではなく現在ロシアが戦争をしているから、注目されているんだと思います。
あさイチでは漫画の一場面が放送されていました。
朝から見るにはショッキングな画像。
軍服を着て、股間から血を流しながらも歩く少女。
足を伝って地面に血が落ちるけれど歩みを止めるわけにはいかない。
後ろを歩く男性兵士は見て見ぬふりをする。
やがて血は固まり、硬くなった軍服はガラスのように足に刺さる。
上は月経中の少女の様子ですが、生理になっても おかまいなしということです。
これは『ハコヅメ』(女性警察官が主人公の漫画)でも女性ならではの苦悩として描かれていたなぁ。
原作のレビューを読むと、生理用品が支給されないのはもちろんのこと
男性用のブカブカの軍服や靴を身につけ、下着も男性用のものを履かされていたとか。
戦時中はもちろんのこと、戦争が終わってからが本当の地獄で、
国のために戦ってきたのに「従軍慰安婦のようなことをしていたんだろう」と周囲から侮辱されたりして
戦争に行ったことを ずっとひた隠しにして生きていたそう。
読みたいなと思ったけれど、読めるかな。
平和な世の中だったら読んでいるだろうけど、今はちょっと厳しいかなぁ。
TVのニュースを目にするだけで、結構日々しんどいので。
いつか読めるようになったら読もうと思います(漫画の試し読みだけ読みました)。
ロシアは4万人、ウクライナは3万人という女性兵士がいると言われています。
その女性たちも辛い思いをしているだろうし、戦後も辛い思いをしながら生きていくんだろうなぁ。
夫が朝、ニュースを見て「日本が戦争になったら、やっぱ俺も戦うことになるんやろうなぁ」とボソっと呟いていました。
私だったらどうするだろうか。
ただ犬死にするより、戦うことを選ぶだろうか。
人を殺したりできるんだろうか・・・。
戦争は勝っても負けても何も生まない。
そこにあるのは多くの犠牲者だけ。
指導者は痛くもかゆくもない。
こんな馬鹿げたもの早く終わらせて欲しいと切に願います。