「8月20日に富士山が噴火するかもしれない」という噂があるらしい。
なんとも不穏な噂だが、記事によれば1999年(!ノストラダムスw)に刊行された漫画『私が見た未来』に
作者が見た予知夢が描かれているんだけれども、その中のひとつに「2021年8月20日 富士山が噴火する」・・・と。
作中の予言(予知夢)は9割当たっているらしい(怖い)
それで思い出したのが、先日観た映画『火口のふたり』
従兄妹で幼馴染の二人が結婚式前に再会し
恋人同士だった あの頃に数日間だけ戻ろう・・というお話。
いわゆる不倫物といえば不倫物なんだけれども、映画として なんとなく良かったので(※私は不倫は否定派です)。
登場人物は柄本佑&瀧内久美の二人だけ (賢治(柄本佑)の父役として柄本明が電話の声のみ出演)。
服を着ていないシーンが8割ぐらいかな?という とてもエロティックな映画で、若い頃のモノクロ写真が これまたエロい。
基本的に会話劇中心で、もちろんHはするんだけど普通の男女の営みとしての見せ方というか、官能的というより日常的で健全な感じ。
ご飯を食べたり寝たり・・と同じようにHもする(ご飯を食べるシーンも好き。賢治が料理上手で料理がとっても美味しそう)。
秋田が舞台で、同じ「東北」でありながらも福島や岩手、宮城などとは違って
震災に遭っていないので引け目(後ろめたさ)を感じているというようなセリフがある(このシーンがバスタブ内でバックハグしながらっていうのもエロい)。
そういうものなのかな?
確かに熊本や大分、鹿児島なんかが過去災害に遭って、今回も佐賀、長崎が水害に遭って、福岡も場所によっては少なからず あったけれども
同じ九州という括りで被災者面をするのは悪い(ちょっと違うかな)とも思っているから(実際に私は被災してないから)、そういうことなんだろうな。
で、『火口のふたり』だけれど 「そもそも火口って何か?」というと富士山の火口で
昔、賢治が「死にたい」と自暴自棄になっていた時、二人で富士山の火口のポスターがあったので その前で写真を撮ったんだけれど
そうすることで二人は火口に身を投げて(投げたことにして)一度死んだんだ・・と。
「なんで?」ってよく分からない人もいるかもしれないけれど、死のうとしている人をなんとか宥めすかして
かつ自分も同じ思いだよと相手に告げたいんだよね。
あなたとなら一緒に死ぬ覚悟あるよ・・って。
実際に行動をおこす(本当に一緒に心中しようとする)んじゃなくて精神的なことなんだけれど。
そうやって寄り添って、色々と感情に折り合いをつけたんだな。
二人は数日間の逢瀬を終え別れたけれど、直子の方は、結婚式寸前になって「婚約者とは結婚できない」と言い出す。
婚約者は自衛官で急に重要な任務が入ったらしく、教えてくれないのでPCを盗み見たところ
富士山が噴火するから その対応で行かなければならないと。
劇中、「富士山が近々噴火する」というニュースがTVで流れ、これから色々大変な世の中になるだろうけど
賢治は「ずっと直子と一緒にいたい、直子とセックスしていたい」と告げるという結末。
とんでもない世の中になった時に(あと数日、数時間で地球が滅亡するとか、死んでしまうかも?っていう時。今がまさに そういう時代なんだけれど)
誰と何をしていたいか? 考えさせられる映画でした。
実際は東日本大震災なんかで、その後 離婚したりって人も多かったみたいだけれどね。
切羽詰まると人って色んな本性が見えるんでしょうね。
現実問題として富士山噴火は「いつか」ということは分からないけれど
確実に起きると想定される事案なので覚悟して日々を送らないとなって思います。