バッドエンド② | From Rabbit House

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アマプラの見放題が(昨日の段階で)あと30時間で終了するってことで、一気観した『イノセント・デイズ』

 

 

妻夫木聡と竹内結子(以下、敬称略)、そりゃ観なきゃでしょ。

 

 

法廷で竹内結子演じる田中幸乃が「死刑判決」を言い渡されるシーンから始まる。

 

元カレ(池内博之)をストーカーしたあげく、その妻(芦名星)と双子の赤ん坊の3人を放火により殺した罪だ。

 

幸乃の幼馴染である慎一(妻夫木)と翔(新井浩文)が幸乃の無実を信じて、なんとか再審請求(無罪)にもっていきたいと奔走する話。

 

(新井浩文 本人は犯罪をおかしたけれど、やっぱり良い役者だなぁ。あと刑務官役の芳根京子が良かったな)

 

 

 

竹内結子芦名星が一緒に出ていて、しかもネタバレだけど

 

 

 

 

 

 

二人とも死ぬっていう(しかも、竹内結子の絞首刑のシーン(首に縄をかけられて、落ちる瞬間)まである チーン)。

 

これが、なかなかキツイ。

 

視聴者は最後の最後まで死刑は覆ると信じて観ていたのに・・・。

 

 

 

結局は幸乃本人の自白と目撃者の証言のみで判決が決まったわけだけれど、恐らく冤罪。

 

なぜ幸乃は無実の罪を背負ったのか?

 

 

生きていても絶望しかないから。

 

人(親や祖父母・友人・幼馴染・恋人)に搾取され裏切られ、自分自身を無価値な人間と思ってしまったから。

 

大切に思っている人から裏切られ続けるぐらいなら、生きるよりも死んだ方がましだから。

 

 

よって死刑(=消極的(受動的)自殺)を望んでしまった・・ということ。

 

 

 

最期 逝く瞬間、幸乃は微笑んだ。

きっと「これですべて終わる、楽になれる」と思ったんだろう (前回の『タロウのバカ』でもスギオが拳銃の引き金をひく瞬間笑った)

 

死ぬことが嬉しいだなんて、どんな生き地獄なんだ。

 

 

慎一が「生きることを選べよ!!」って怒鳴ったけれど

 

事件がおこるまで幸乃に一切 連絡すらとらなかったのに?

 

この先、幸乃を一生支えて守っていける自信とその覚悟はあるの?

 

無責任だよ。

 

 

救いのない話だと思ったけれど、幸乃本人は死ぬことで救われたんだろう。

 

 

竹内結子さん本人と重なって、なんとも言えない気持ちになりましたもやもや

 

彼女もまた救われたんだろうか?

それは本人しか知り得ないけれど。

 

 

 

とにかくバッドエンドの物語は観ていて こちらのメンタルが削られますガーン

 

 

まぁ『イノセント・デイズ』は ある意味、ずっと最後まで信じて期待した我々視聴者が裏切られるという

 

主人公 幸乃と同じ思いを追体験することで

 

幸乃の絶望感を味わうことが少しはできるのかもしれないな(あえて、そういう作りになっているんだろうな)と思いました。

 

残るのは虚無感しかない・・・。