死生観 | From Rabbit House

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好きな音楽や日々の暮らしを
思うまま感じるまま。

以前からネットで話題にのぼっていた『100日後に死ぬワニ』

 

昨日とうとう100日目を迎えたということで、先ほど1日目から100日目まで一気に読んでみました。

 

 

何気ないワニくん(終盤、ワニくんの友人が「みどり」って呼んでいる(ワニの体が緑色だから)けど、名前「みどり」なの?w)の日常が綴られていて、

 

ワニくんは「自分が100日目に死ぬってことを知らない」から日々なんてことなく時間を無駄に過ごしたり・・。

 

“人生を無駄に過ごしている人”代表の私を漫画にしたら、もっと酷い有様だろうな汗

 

 

作中、人気の雲ぶとんを注文するけれど1年待ちだったり(でも、もちろん1年後にはこの世にいないって知らないから買う)

 

面白かった映画も続編があると聞いて喜んだり(もちろん、その時にはこの世に(以下略))、見ているこちらは分かっているから だんだん切なくなる。

 

 

好きな先輩に告るのをためらったり・・でも友人がうまくいったのを見たり周りから勧められたりして、自分も勇気を出して頑張ろうとする。

 

仕事もカフェやリサイクル屋でなんとなくバイトしていたけれど、本当はプロのゲーマーになりたいっていうがあって、それに向けて大会に出たりして少しずつ努力する。

 

 

そんな成長に「頑張れ」って応援したくなったり、時には道路を横断するヒヨコを助けたり、赤ちゃんをあやしたり、電車の中で高齢者に席を譲ったりする心優しいワニくんの日常にほっこりしたり。

 

 

最期は友人らと お花見をする予定なのにワニくんが来ない。

 

結局、以前と同じように道路横断するヒヨコを救って自分は轢かれちゃったんだろうな。

 

ラストカットの満開の桜が美しすぎて余計に悲しみが増幅される。

 

 

 

奇しくも先日、映画の『SAW』シリーズを一気観しました(1作目~ファイナル(7作目)。レガシーも)

 

 

こちらは作品のアプローチは『100日後-』と真逆ですがテーマ(主人公ジグソウの理念)は全く同じで、命の大切さを訴えたもの(いや、間接的に人殺してるやん)

 

人は『死』に直面しないと必死に生きようとはしないというもの。

 

 

日々惰性で過ごし、何気ない日常や健康である有難さに感謝もしない。

 

少し身につまされる思いがしました。

 

 

しかし私は「生」にそれほど執着がない(すでに余生(その字のごとく余りの人生)って感じている)ので、観た時は「あ~、そうだな。ちゃんと生きないとな」とは思うんだけれども

 

しばらくすると やはりまたダラダラした生活に戻ってしまうあせる

 

こんなんじゃダメだということも解ってはいるんだけれどもね。

 

 

 

人は生まれ落ちた瞬間から常にベクトルは「死」に向っている。

 

生まれながらに「死刑宣告」をされているってことドクロ

 

人によって その長さは違えど。

 

 

そんな歌をエレカシが歌っています。

 

『コールアンドレスポンス』

お聞きください。

 

 

この世に「生」を受けたことがなのか?

 

そうなんだろうなぁ。

みんな誰彼問わず、罪深い生き物なんだろうなぁ。

 

皆さまも時間を大切に。

命を大切に。