根強い人気を誇るこの記事。昨年の2月に、全国展開をしている一般向けの某リサイクルショップで購入したSIM MAXのドライバーが偽物だったというこの記事。ちなみのそのゴルフショップではSIM MAXとは書いていませんでした。時代遅れのゴルフクラブの中に、1本だけ昨年販売されたゴルフクラブが破格値で打っていました。最近SIM MAXのドライバー偽物を判別する記事を見返して、見分けるポイントを確認してみました。

 

1.レジンの注入口がない 正確には注入口をふさぐボルトがない

印刷ですね。ここからレジンを注入して、フェイスの反発係数を下げる、調整するのですが、まあ穴が開いてなければ、レジンを入れているはずもないですね。この写真でもいろいろ変なところがあります。まず、左上のTWIST FACEという字。霞んで見えませんか。

 

2.TWIST FACEが二度印刷されている。

拡大してみましょう。

まあ、がっかりです。印刷ミスったんでしょうか。なぜ二度印刷?偽物の中には「FACE」というのが「FRCE」となっているものもあるようです。偽物屋さんは複数ある?

さっきの写真を見てわかる人はわかりますが、ゴルフクラブのフェイスがTWISTしていません。そこは真似る技術はないんでしょうね。

 

3.カーボンコンポジットが金属のうえにプリントされている。(シール?)

クラウンがカーボンコンポジットでないのですが、この写真を見てわかります?

本物を持っていないので、1年前の写真を使って比べてみましょう。

上の写真は本物で経糸と緯糸が交互に織られている平織というカーボン繊維の織物が使われています。

次の写真が偽物です。これなんかおかしいですよね。経糸が緯糸の真ん中あたりを通っています。こうすると緯糸が割れちゃいます。なのに整然と経糸と緯糸が並んでいます。本物の写真はぼやっとしていますが、偽物はくっきりはっきりしています。

 

まあ、今こうやって眺めると変なところがあるのですが、お店でこれを見つけた時、「掘り出し物だ!」と舞い上がって冷静になれませんでした。そこのリサイクルショップもそれなりのブランドでしたので、そのリサイクルショップで偽物が売っているとは思わなかったのでしょうね。もし、ネットでこれを見つけても、たぶん同じく舞い上がってしまったでしょう。

 

今もなお、このクラブを持ち続けている理由。自分への戒めです。余裕をもって優雅たれ。掘り出し物ぐらいでちゃかちゃかするなってことです。

 

ちなみに、偽物と知っていて取引することは法律上罪に問われます。