最近のミニ四駆は分かりませんが、私が子供の頃にやっていた経験では、JCJCを100周ほど走らせるとだいぶ速くなる傾向で、それを慣らしと呼んでいました。

無負荷状態で空回りさせるのももちろん効果があるのですが、走行時の負荷(旋回中に車体が捩れるとか含めて)をかけた状態で慣らしをしてあげることに意味があったように思います。

そういう意味で、最近のミニ四駆はシャーシ剛性が上がっているので、慣らしの効果は昔ほどは出ないんじゃないかなと思います。


さて、話を表題の「モーター」についてに切り替えますが、モーターについても確実に慣らし(なのか劣化なのか)による変化はあります。

公認ではNGですが、ケースをばらしてブラシとコミューテーターの状態を見るとよく分かりますが、使っていくと当たりの状態が変わっていきます。

どの状態がベストかは難しいですが、新品時よりもある程度使った方が接触面積が大きくなり、大電流が流れやすくなるんじゃないかなと思います。

一方で、さらに使い込んでくるとブラシが摩耗して、接触圧が低くなるため抵抗が減り(代わりに電流は流れにくくなると思うのだが)、回転型の特性に変わって行くように思います。

ギヤ比やタイヤ径によりますが、もともと上手い設定になってなかったのに、摩耗するにつれてベストマッチになる、というケースも多いと思います。


さて、いろいろなモーター比較をしようとしていますが、モーターの慣らしについて、多少はやってあげたほうが安定したデータが取れるのではないかということで、MSシャーシのセンターユニットを使い、電池一本(1.2V)で5分間ずつ、慣らしを行うことにしました。



確かに数分で回転の音が変わり、初期の馴染みが良くなり気がします。


性能をアップさせるための慣らしとは違うと思いますが、まずは低負荷で慣らしをしてあげると、最初っから性能を発揮しやすくなるはずなので、皆さんも試してみてください。