●シルウィス

 最初から強くて最後まで便利。豊富なスキルを使いこなすことで、攻略の幅が大きく広がる面白いキャラと思う。序盤は全てのキャラの中でも最も信頼できるというか、居てもらわないと困るレベル。


狙撃&初期値の高い技能で、序盤から命中100%を叩きだせる数少ないユニット故に非常に頼りになる・・・というのは、ベルサガプレイヤーの中ではもはや常識で、今さら書くほどのことでもない。序盤は峰打ちや高命中率で捕縛に大きく貢献し、戦闘面では潜む&狙撃や先制射撃を駆使することで貢献してくれる。終盤は単純な戦闘力では弓兵の中で一番劣ってしまうけど、搦め手的な能力では他を圧する働きを見せてくれる。強弓による3射程攻撃の便利さは他の追随を許さないし、対ランス部隊での先制射撃は軍全体の防御の要足りうる。なんと言っても、シルウィスは使っていて面白い。


ノーリセプレイ時はノーリセ故に強みと弱みを発揮する。魔弓を使えるようになるまでは、峰打ちが確率発動であることと相まって、どうしても捕縛が運頼みになってしまう。これは彼女の持ち味を半減させてしまう。捕縛はクリアには関係無いので、マイナス要因ではないけど、個性を活かしきれないのはジレンマだったりする。そのぶん、上手くいった時はヒャッホイなんだけど。


高い弓技能&狙撃スキルによる高命中率は、ノーリセプレイの安定性に大きく寄与してくれる。特に序盤は命中率に悩まされる事が多いので、確たる計算が立つだけでも軍全体への貢献度はでかい。相手がザーリアスだろうがフーバだろうが、エルバートの挑発で崖に誘導してしまえば100%安全に撃破できるので、難関の2章も安定して突破できるのが嬉しい。今さらだけど、2章という超序盤なのに「難関」ってのが恐ろしいです・・・


ALL35プレイ時の貢献度の高さは今さら言うまでもない。捕縛促進委員会の主要メンバーですから。彼女のおかげで、どうにかこうにか資金を遣り繰りできるってもんです。ALL35プレイにおいて、金の問題が一番頭の痛いところである以上、彼女の貢献度は計り知れない。というか、彼女を上手く使いこなさないと金足りないからどうにもならない。


中盤以降は絶対に必要!って場面こそ無いものの、出撃させれば必ず役に立ってくれるし、戦術の幅が大きく広がるという遊び心の大きい「これぞゲーム」って感じのキャラだと思う。




●イストバル

 中盤までは弓兵最弱。一転、終盤の戦闘力は弓兵ぶっちぎりの最高峰というか、騎士団全体でも最高レベル。大器晩成にも程があると思うんだけど、そういう仕様なんでしょうがない。


重用すればするほど、早い段階で才能を開花させてくれる。レギュラーなら中盤にはレベル15に達して狙撃を覚えてくれるので、そこまで行けば弓兵最強の座までは遠くない。重用する最大のメリットは武器技能を育成できることで、CCして暫くすれば技能50、つまりパスカニオンをリスク無しで使用できるようになる。
まぁ、、、パスカニオン使わなくても追撃スキルのおかげで確殺できるのだけど・・・
シルウィスにパスカニオンを回して軍全体の底上げをするのが賢い方法なのかもしれない。それほどに育ったイストバルは強い。圧倒的に強い。


ただ、この強さはノーリセやALL35では発揮させにくい。


ノーリセでは計算の立てにくいキャラは往々にして使いにくいのだけど、イストバルはその期間が非常に長い。つまり、下積み期間が長過ぎるのである。シロックさんのようにヒット&アウェイが出来れば、まだしもなんだけど・・・。難易度の高い任務は避けて出撃依頼だけに集中させれば、リスクを抑えることが出来るのだけど、騎士団入りさせるには、よりにもよって中盤の難所6章で出撃必須なのがキツイ。ノーリセでの5章・6章はかなり難しいので、足手まといになりがちなイストバルは出撃させたくないのが本音。もっとも、高評価を狙わないのであれば問題無いのだけど、なんかそれもゲーム的に寂しいし。


ALL35プレイ時もキツイものがある。満遍なく起用しないとALL35は達成できないので、どうしてもイストバルの成長が遅れ勝ちになってしまい、14章になってもレベル20に達していない事さえある。何より技能50に届かない(大体40前後)ので、暴発が怖すぎてパスカニオンが使えないのが痛い。チクチクするとか、暴発したらリセットするわーとかは知らない。


上手くアサシンを倒させたりしてレベル上げ出来れば良いのだけど、他のキャラのCC達成という関係もあって、出撃枠に入れる保障が無いのもキツイ。


つくづく、イストバルというのはプレイ方針で使い勝手が変わるキャラだなぁと思う。ポテンシャルは文句なしに弓兵最高なんだけど、ゲーム全編を通じての貢献度となると、他の3人には大きく水を開けられると思う。それも大器晩成故の宿命だろうけど、何より終盤には他にも戦闘力の高いキャラが育っているってのも大きい。


強くなるのは確か。弓兵最強の戦闘力を秘めているのも確か。重用プレイなら貢献度がでかくなるのも間違いない。だけど、ALL35などでは、そこまでの力を発揮するのは難しいのも確かだ。


最強の弓兵は誰か?なら答えは終盤のイストバルなんだけど、最も軍に貢献するのは誰か?なら、他の3人の方が上というのが悲しいかな現実。プレイスタイルによって評価が分かれる面白いキャラだと思う。


ちなみに、全く育てていなくても、流刑の島や公子救出で所持スキルだけで十分に役立つ点も見逃せない。ワタシはそんなイストバルを割りと気に入っている。特にウォード隊長やアリーナとの関係描写はイイ。






●総評

という感じの弓兵4人。え、ファラミアですか。彼はワタシの中では剣士なんです。え、バロウズですか。彼はあまりにも特殊過ぎて並べて書くようなもんじゃないですから。


初プレイの頃はシロック&シルウィスの評価が高かったというか、お世話になっていたけど、騎兵運用に慣れてくるとクリスが強キャラに躍り出てきたり、イストバルを常にレギュラーとして使っていったら脅威の戦闘力だなぁと驚いたり。


何年か前にALL35プレイをした時は、結局全員終章に出撃させましたわ。みんなそれぞれに魅力あって外すことなんて出来なかったので。重ね重ね凄いバランスの良さです。



ただ、強いて一番役に立つ弓兵を挙げろと言われれば、現時点ではクリスかなぁと思います。だって、このゲーム中盤がキツイだもん。5章とか6章って、シロックさんやイストバルが下積み時代なくせに、敵はグングン強くなってく頃合なので、そこで高い戦闘力を発揮してくれるキャラはありがたいです。軽兵だとシェルパ、回復役ではオルウェン(しかもエスケープ持ちだし)とかも同じような意味で役に立ちますねぇ。


ALL35狙う場合、オルウェンを4~6章の任務に全部出してレンジヒールやエスケープを使いまくると良いと思ってます。ノーリセプレイだとイゼルナさんが大正義ですけどね。キュアヒールは偉大。シェルパは一度出撃させれば入団条件はクリア出来るので、コイツも5章で投入すると吉ですね。


その時期に誰を出撃させるかで、全体の戦略も変わってくる点もベルサガの面白さだなーと。