先日のサッカー日本代表のNZ戦は、色々と頭を抱えたくなるようなアレでしたねー。


巷では「守備が・・・」という嘆きが聞かれます。
かくいうワタシも中継を見ながら「あらあらあらら・・・」とモヤモヤ感が。


そんで、サッカーに詳しいという色んな人が、「○○を起用せよ!」式の提案をしているのが、ここ数日のこと。

中澤選手やトゥーリオ選手を筆頭に多くの名前が挙がってますねぇ。



ワタシとしては、もうここまで来てしまったら大掛かりな変更は不要かなと思ってます。今からガッツリ変更したって連携もクソも無いし、もう時間がナイので運を天に任せて見守るしかないかなーと。


と、それは別にドウデモイイ。外野がどれだけ騒ごうともザックさんの胸先三寸で決まる話なので。




ただ、嬉しいんだよね。何が嬉しいって、「○○を起用せよ!」で多くの名前が挙がるってこと自体が。


ワタシの弟もサッカーが好きで、サッカー関連の本や自伝の類が色々とあるのですが、その中で知った話にこういうものがありました。

アメリカW杯予選のこと。そう、あのドーハの悲劇のアレですね。



当時のSBは、今でも解説でお馴染みの都並敏史さんが主力だったのですが、都並さんはリーグ戦で左足を骨折してしまい、試合が出来る状態ではなかったそうです。

それでも当時の代表監督オフトは、都並さんを最終予選の代表メンバーに召集します。

無謀にも程があると思うのですが、オフトさんの狙いは「都並が出てくるかもしれないと相手に思わせれば、相手に脅威を抱かせることが出来るし、それによって相手のメンバーを制限できる」事にあったそうです。


都並さんが出場してきたら、当然日本の左サイドからの攻撃には注意しなければならない。そのためには、守備力のある選手を投入していかねばならないし、それに備えて交代枠を・・・といった感じだったようです。


都並さんも「自分はいつでも出場できるんだぜ」とアピールするために、ウォーミングアップをします。骨折しているのに。


その当時に2014の今のような選手層があったら、骨折した選手に無理をかけ続けなくても済んだよなぁと。



ブラジルやドイツのように、母国が強国として揺ぎ無い存在になってるチームのファンも幸せと思うけど、日本のように母国のチームがドンドン力を付けて確実にステップアップしてるってのは、それ以上に幸せだなぁと思うのです。

なぜって、新興国の台頭ってのは歴史上1度しかないからね。
一度強国になったら、あとは常勝か凋落か、古豪復活かだし。