毎年ドラフトは波風立ちますねー。

ドラフトの理想と現実



たとえばドラフトで指名される選手が自分の身近な誰かだった場合、そりゃあ「意中の球団に行かせたい」と思う。そりゃ人の自然な人情ってやつだ。


でも、全員が全員"意中の球団"に行くとなると、人気球団にばかり戦力が偏ってしまって、1強5弱状態になってしまい、プロ野球がつまらなくなる。つまらなくなると興行が成り立たなくなるので、やがてプロ野球自体が消滅する。

こうなったら困るので、現在のようなドラフト制になっている。現制度に問題があるかどうかは色々意見あるんだろうけど、ともあれ、この基本思想に反対する人は稀なのではないでしょうか。

だって、プロ野球が興行として成り立たなくなったら、意中の球団に入ったって何の意味も無くなっちゃうんだから。



けど、普段あまり野球の事に興味が無い人が、「なんでここまで頑張ってきて行きたくもない球団に入らねばならんのか!」と憤慨する気持ちも理解できる。


そりゃそうなのだ。みんなの希望がみんな通って、それでいて全てが円滑にバランス良く回るのなら誰だって希望を叶えてあげたいのだ。





プロ野球の世界を1つの企業としてみると、どこの球団に入るかってのは会社でいう"どこの部署に配属されるか"に近いと思う。当然、入社する新人さんにはそれぞれ希望もあろう。けれど、会社としては全員の希望を叶えるのは不可能なので、そこは適当にやる。

けど、FA制度(配属先で実績を積んで異動願いを出す的な方法)も残ってはいるので、現実と理想の折り合いをつけるのはこれくらいが限界かなーとも思っている。




人情としては彼がそんなに巨人に入りたいというのなら、入ってもらいたい。

けど、プロ野球ファンとしては、ドラフトにあたって全員が全員そんなことをやってしまったら、もうプロ野球は終わりだと思うので反対したい。


ベイファンとしては、誰かが「ぼくはベイスターズ以外には行きたくない!」とでも言ってニュースになってもらいたい。来たれ、逆指名希望者。ベイスターズファンはそんな貴方を待っている。

いざ、そんなニュースが流れたとして、逆指名云々の批判よりも、ベイスターズに同情して「うん、、もうベイスターズ入っていいよ」って言われそうで怖い。