2位 徳川家康の場合


この人、、、キライ…


個人的な好みと評価は別問題って事でいってみよー。

ビジネスの世界は結果がすべて!という一面は確かにあるので、この人の経営能力は非常に優れていると言えよう。


この人についていけば、おそらく9割の人間は幸福に与れるのではなかろうか。



しかし、この家康さんには恐ろしい面がいくつもある。
温厚そうなイメージと裏腹に、やってる事の腹黒さといったら日本史上ベスト3に入るはずだ。



まず、部下として仕える場合に、「決して密接な関係になってはいけない」。これを守ろう。
関ヶ原の開戦前、家康は伏見城の城代に鳥居元忠という人を据えた。この鳥居という老人は家康の幼少期、つまりは人質時代からずっと傍近くに仕えて、最も濃厚な関係にあった一人。

この鳥居老人に家康が命じたのが


「もしも西軍が来たら奮戦し、伏見城を枕に討ち死にせよ」


古今、これほど苛烈な命令は無い。
もしもも何も、西軍は絶対に挙兵する。何故なら家康自身がそう仕向けてるのだから。


いわゆる「死命」ってやつ。
必要と判断すれば、大切にしてきた部下でも死地に放り込める人です。

家康から厚い信頼を得ると、こういう危険が待ってます。信頼を得ていなければ、そもそもこういう命令は下されないから安心。



それから家康さんの会社が業界No1のシェアを占めるようになったら、部下としては危険信号である。家康に敵う存在が無くなった暁には「もれなく監視の目がつく」です。

うっかりミスしたら、即座に地位は没収されます。給料もガンガン削られるでしょう。
実際、家康と徳川家は天下を取ったあと、様々な藩を改易・減封に処しています。


家康の基本思想は、「徳川家一軒が繁栄すればいい」なのだから。


かように、徳川株式会社に就職するには、発展の段階を上手く捕まえる事が大事です。発展途上であれば温厚な徳人の仮面を被っているので、最高の上司になりますよ。





1位 織田信長さんの場合



ぎゃーーーっ、。、、きたーーーー魔王キタ。

えーと、なんか説明するのもバカバカしいくらいに、この人は危険です・・
間違っても直属の部下になってはいけない!


この人は、自分から遠い所で活躍してもらうのが良いです。


確かにビジネスセンスも行動力も人選眼も最高レベルの日本史上の大天才ですが、この人と一緒に働くというのは、常に火薬庫を抱えながら生きてるようなもんです。。。


虫の居所が悪いと、些細なミスでぶっ殺されます。問答無用です、魔王ですから。


仕事でミスった茶坊主が戸棚に逃げたところ、信長は戸棚に刀を当てて、そのまま体重をかけて戸棚ごと茶坊主を切り殺したという話がありまして、圧力をかけて切り殺した事から「圧切(へしきり)」という銘を付けました。


それを得意気に話すという異常人です。天才と異常人は両立するんです…



またある重臣がミスをしたのですが、それを何十年か後になって

「おまえ、20年前だっけか、こんなミスしたよな」

と言って、いきなり追放処分・・・!!!
おそるべき執念というか、粘着質な面があります。怖すぎて近寄りたくないっ





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信長と家康には共通する点がありまして、基本的に「ケチ」なんです。
部下に多く分け前を与えるのが大嫌いなんです、この二人は。


だから、信長は部下が大きな手柄を立てる事を嫌ってました。手柄を立てたら土地をあげないといけないから。茶道具の価値を意図的に高めて(名品になると一国と同じくらいの価値があった)、それを恩賞にするなどもしてました。でも、部下が茶の湯をやることは快く思ってないという(ひどいw)。


家康の場合は、もっと陰性で。事が落ち着いた後に、あの手この手でじっくり料理(改易・減封、参勤交代など)して、徳川家一軒だけが安泰になるような仕組みを作り上げました。


この二人に仕えても、あんまり美味しい目には会えないと思うですよ!!



彼らは自分と離れた場所で、世の中のために働いてもらう方がいいですねっ

直接お仕えするなら、前田利長や黒田如水みたいに、部下に酷いことしないで、なんだかんだで会社をきちんと守れる人の方がいいよっ!!



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と、こういう評価の仕方も意外とおもろかった。
好きな武将と上司にしたい武将って、全然ちがうんだなー(笑