かつて小説家になりたかった時期もあったワタシです。


ちょろっと試作品を書いてみて、

「こ、、、、これを衆目に晒すのかっ・・・!?」
「は、、、、はずかしすぎるだろっ!!」


と、ひとりツッコミにて断念したというほろ苦い経験を持っています。



世の小説家の何が凄いかって、自分の作品を外の世界に発表できるというのが凄い。
これはプロアマ問わず、オリジナルを書いてる方も、ノベライズでも、二次創作だって同じこと。一体全体どうやってワタシが挫折した高い壁を乗り越えていったのか。


機会があったらお聞きしたいなーと思っております。



ワタシ、仮歌用に歌詞を書くこともあるのですが、そっちは全然へっちゃらなんです。


例えば、こんな「うほっ(はぁと)」なモノも余裕で書いちゃいます。そして、それを外に晒す事になんの抵抗もない。


「恋のレシピ」

甘みを引き立てましょう
ほろ苦スパイス振りかけて
隠し味は大事なんです 美味しくなぁれ

胸がキュンとなって ナミダでて 止まらなくて
恋のレシピは あたしに時々容赦ない

アイシテル 伝えたい言葉
材料は新鮮なトキメキ
ソバニイテ 届かない言葉
材料は胸にあるズキズキ
いろんな想いを混ぜこぜ あたしの恋




仮歌詞なんで1コーラス分だけなんですけどね。
所詮は仮扱いに過ぎないので、あまり時間をかけずに手早く書いちゃいます。最短で20分、最長で6時間(長いw)。6時間かかったのは過去に2回ほどしかありませんが。

こういう歌詞を書いたあとの気分というのは、「うっしっし、べろべろべ~~」って感じ。



小説と作詞で、どーしてこんなに自分の反応が違うのか不思議でしょうがないんですけど、小説を書かれる方で作詞なんて無理ムリィな方、もしくは作詞をされる方でワタシと同様な思いをした方の話に大変興味があるですね。




それにしても、世の作詞家さんというのも実に凄いもので。


ワタシなどは1コーラス分書いたら、もう続きなんてうかばねぇって人なんですが、作詞家さんはフルコーラス書いちゃうんですよね。それが凄い。

1コーラスとフルコの間には断崖絶壁がありまして、展開力も必要ですし、同じテーマを訴えかけるのに表現をアレコレ変化つけて読む人を飽きさせないように考えたり…



歌詞を書き始めた当初というのは、"愛して恋して切なくって、胸がいっぱいで涙こぼれて、今という一瞬がきらめいて、ついでにアナタに出会えた奇跡があればOK"というのに流されがちなのですが、そういう歌詞はワタシには恥ずかしかった。

今では日常的な感じの方が好みなんだけど、ミステリーで言うところの"日常の謎"が好きなのと関係あるのかどうかは定かではない。


「シャークひこうき」

見た目からして変わってんだ
普通の紙ヒコーキじゃないんだ 

絶え間なく襲いかかる重力に 抗い続ける

もっともっと 前に前に前のめりでブッ飛ばして
ちっぽけな僕の意地を乗せ飛んでゆけ
もっともっと 強く強く上昇気流に乗って
地平線なんて余裕だ 空想ジェットパワーで




子供の頃にちょっと折り方が複雑な紙ヒコーキが流行りまして、それを「シャークひこうき」って僕らは呼んでたので、(ヘッドがサメっぽいんだ)そういう所から着想を得てます。

やっぱ、こういう方が気楽で好きです。