PISA、平たくいえば、学力の国際比較テストみたいなもん。


これで日本の順位が下がってるというのが、そもそも学力低下をナントカせんといかん!って議論のキッカケだったような気がする。


そこで、ちょっと(10分くらい笑)調べてみた。


こちら文科省の資料より(2009年実施分)


15 歳児に関する国際定義に従って、わが国では、調査対象母集団を(中略)
各学校(学科)から無作為に調査対象生徒を選定した。調査には、全国の 185 校(学科)、約 6,000人の生徒が参加。


えーと、PISAの対象資格がある子供達の中から無作為に6000人抽出して、テストを受けてもらったってことだね。


その結果は


    2000年→2003年→2006年→2009年
読解力 8位 →14位 →15位 →8位
数学  1位 →6位 →10位 →9位
科学  2位 →1位 →5位 →5位

参加国  32 41 57 65



ケータイだと分かりづらいですね。


あれ?別に言うほど下がってなくね?
全体的に低下してるのは分かるけど、それって参加国が増えてるのも大きいと思うし。


確かに2000→2003は、参加国・地域の増加数に比べて順位を落としてるけど、2006→2009なんか参加増えても順位上げてるね。


これは、、、マスコミが喧伝するような学力低下は本当なのか。。そんなに単純なハナシではない気がしてきた。


文科省の抽出方法は全国津々浦々の学校を、全国学力統一テストやら偏差値やらで何層かに分けて、そこから人数比を考慮して抽出するという完全な意味でのサンプル調査(偏りが極力少なくなるという意味ね)


日本のPISA成績ってやつは、掛け値なしの純粋な評価ということだ。

他の外国はどうなんだろう、、そこまでは調べる気力無いけど。




さて、フィンランド。もっとも学力が高いとされている国ですが、コチラの人口は520万人です。
日本と比べると1/25くらい?


てことは、多少平均値は劣っていても、国家全体における学力優秀な子供の数は大きく上回ってるってことだね。



ふむ。。。実は日本の学力低下ってやつは、幻想なんじゃないか?

という疑念も沸いてきた。



確かにPISAの順位やら、フィンランドの教育制度(費用とかも含めて)を単純に見ると、非常に優れているというのは分かるんだけど、もう少し掘り下げてみると、「実は日本の教育も結構イイ線いってるんじゃないか」と思えてくる。



結局、どこの数値をどのように伝えるかで、印象は変わってしまうので、

マスコミが「フィンランド1位!!すごい!!教育費用もめっちゃ安いよ!!」って大々的に記事にしたら、「そうかー、日本はダメなんだなー」って思っちゃうのも無理はないか。




むしろ、国際競争力を高める上で大事なのは、「トップ級の人材の確保」であると思った。


日本の子供たちは、大人たちが思ってるより、実際は国際的に学力で太刀打ちできてる。
平均値と総数の積が強いから。つまり、どこと渡り合っても常にそこそこ安定して戦えるということだ。


だけど、イノベーションを起こすようなトップクラスの逸材では不足してるのかもしれない。となると、小中学校の学力低下と国際競争力を結びつけるんじゃなくて、大学教育と国際競争力を考えた方がいいんじゃないかと思った。