いよいよ、今週末日曜日はホットロッドカスタムショーですね。 楽しみ楽しみ。

さて、先日、セレクテッドさんで
ショベルのパワーチェックを行ったと記事に書きましたので、その続きを。。

西岡社長自らチェックしてくれました。

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アクセルを開け、4000回転くらいまで
ひっぱる。

ショットガンパイプが奏でる
エキゾーストノートが最高。

しかし、4500回転に差し掛かったタイミングで
マフラーより
激しく黒煙を吐き、途中で計測中断 笑

黒煙にまかれて、西岡さん
苦しそう。。すんません。笑

振動で、ウインカーは外れる、ナンバープレートナットも外れる。笑

黒煙ふいた。。笑
明らかにガスが濃い。

で、でてきたデータがこれ。

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47.9馬力。トルク9.42。


一年前に戻って、エボスプリンガーのパワーチェックを行なったときのデータと比較してみよう。キャブはSUキャブ。

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52.73馬力。
トルク 8.95だった。

回転で稼いだ分、馬力はショベルを上回ったが、
なんと、トルクはショベルの方があるという結果に。

ただ、ショベルはサンダンスFCR。
レーシングキャブだ。

ローテクのSUキャブと比較するのは、
酷かもしれない。


なので、一緒に計測したケンちゃんの
FCRを装着したエボモーターのデータと比較してみる。ちなみにこの車両、ハイカムもはいっている。
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結果、
ケンちゃんのFCRエボは
56.62馬力。トルク9.28。


やはり、同じFCRでも、
トルクはショベルがエボに勝る結果に。。
 

恐るべし、ショベルモーターのトルク。
やっぱり異常に重いフライホイールはダテじゃない。


ハーレー乗りが日頃にバイクのパワーを感じるのは馬力でなくて、トルクだと言われる。
なぜなら、回転をあげるエンジンでないからだ。
4000回転以上の馬力なんて、ハーレー乗りにはほとんど、日常では関係ないのである。

ショベルはパンチがあるといわれる所以が、こうやってデータで検証するとよくわかる。

特に俺のようなストリップの軽量リジットショベルだと、スプリンガーソフテイルより車重は90キロ以上軽い。。

ショベルのパワーウェイトレシオは、さらにスプリンガーエボより強烈なものとなる。


ただ、そんなことは
どうでもよい。

俺が気になったのは、
このショベルの空燃比の異常値と、
FCRにしては、立ち上がりの鈍いトルクカーブだ。

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理想空燃比より、ちょい濃い目の赤いラインが物理的にもっとも燃焼効率がよくパワーがでるラインなのだが、俺のショベルは常用域の1750回転から3000回転にかけて、ほとんど空燃比が10に近い。。
明らかに異常にガスが濃いのである。

なるほど、、どうりで
最近燃費が悪いわけだ。


FCRのジェットの番手を下げてみるかな、なんて軽い気持ちでこの日は、帰宅。



FCRのマニュアルを穴が開くほど読みながら、いろんな可能性を考えてみる。

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セッティングが狂ったのだろうか。   

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柴崎さんにキャブを取り付けてもらって以降、
基本的にサンダンスセッティングを狂わせたくないので、今までニードルの変更等は一切やっていない。

普通、気温が下がる冬になると
ガスは薄くなるものなんだが。。



翌日、サンダンスを別件で訪問。

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この数ヶ月前より
マフラーから白煙を上げはじめ、
いよいよオイル下がりが始まったかと
オーバーホールの相談に。

あと、こいつも付けたいので。笑
THROWBACKのロッカーカバー。

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で、エンジンかけて状態を
見てもらったんですが、
やっぱり白煙を吹き始めるショベル君。

続いてマフラーの中を見てもらったんですが、
中はサラサラしてるんですよね。
オイル食ってるとすると、もっとマフラー内がオイルで湿っているはずだと。


で、ガスが濃いと、みんな黒煙をはくというイメージをもちがちだが、実は白煙をはくことも多いという、アドバイスをもらう。

そこで、前日のパワーチェックで明らかになったデータが頭に浮かぶ、、

確かに、、

データでも、明らかに常用域で
ガスが濃かった。。



家に帰り、早速キャブを調整してみることに、、

フロートチャンバーをいきなり開けるのは、メンドイので、まずは、トップカバーをあけることに。

その前に、基本となる
エアスクリューを設定。

一度締込み、アイドリングが一番高くなるポイントまで戻していく。
 
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トップカバーを開け、

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ジェットニードルを外します。

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この、ニードル、
サンダンスの門外不出のノウハウが詰まった
特注ニードルです。


昔はショットピーニングで表面がザラザラしていたらしいが、このロットはツルツルしている。


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とりあえず、現状よりガスを薄くするため、
クリップを一段あげてみます。


そして、組み直し
試走。


すると、白煙がだいぶおさまった。。
嬉しすぎる。笑



すっかりテンションがあがり、
本格的にFCRオーバーホールすることに。

ガソリンコックを閉め、
フロートチャンバーを開けます。

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チャンバーに溜まってたガソリンが溢れてきます。
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で、メインジェットを外すと、、

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180番がセットされている。
これが、サンダンスのショベル用セッティング。


手元にあるジェットは、170番、175番、190番、195番、199番、205番。
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変えるなら、まずは175番あたりで様子をみたいところだが、とりあえず、保留することに。


なぜなら、メインジェット以前に気になるところがあったからだ。

これ、

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とりはずした、ニードルジェット。


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新しいスペアと比較してみると、、
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上が新品。下が取り外したジェット。
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やば!!

目で見て明らかなくらい、穴が広がってしまっている。
かなり摩耗しているのがわかる。。

これは、燃費悪くなるわけだー!
そりゃ、空燃費もあんな最悪なコンディションになるわな。。

さすが、公道仕様禁止の最強レーシングキャブ。
8000キロに満たない走行でこの摩耗。

いいねえ。こういう手間がかかるの好き。
メンテフリーとかつまんねえしな。


早速、お取替え。 
メインジェットは180番のまま戻すことに。

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ガスケットもトップもフロートも
新品にとりかえ、

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組み上げて、試走!


そしたら、、

白煙はおさまり、エンジンの吹け上がりも向上!

おー!
ショベル速い~!笑


なんて、ハシャギながら帰宅。


しかし、セレクテッドさんで、
軽い気持ちだったが、パワーチェックをしてみて本当に良かった。 
 
人間の感覚ほどテキトーなものはない。
ほとんどのハーレー乗りは、自分の愛車は調子はよいと思って乗っている。 

俺だってそうだ。

データを突きつけられて、愛車のコンディションが大きく崩れているのを目の当たりにする。



もう一回、また近いうちにパワーチェックを
してみよう。
キャブが本調子になった状態で、このショベルが本当は、どんなパワーを秘めているのか、確かめてみたい。

ワクワクするなあ。


CHAR


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SHOVEL.1981



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メモ
FCRオーバーホール
23191キロ