早いもので、日曜日ももう終わり。

いろいろトラブルありましたが、楽しい週末でした。笑


さ、昨日のトラブルを、まとめてみました。

土曜日の深夜、昼間に愛車のヘリテイジスプリンガー君に
とりつけたばかりの、「ダイナS」の様子をみるために、
ひとりナイツーを楽しんでました。

あ、ダイナSってのは、セミトラ式の点火モジュールです。
ハーレーのエボエンジンは点火タイミングをコンピューターが制御している
フルトラ式点火なんだけど、
これをあえて、ローテクのセミトラに交換するというカスタム。

セミトラ点火はポイント点火とフルトラ点火の中間のようなものですね。
コンピューター制御のフルトラとは違って
アナログなんだけど、ポイントのようなメンテナンスが必要ないという
絶妙なアイテム。
ただ、機械式なので、いつかは壊れるんだけどね。笑

ハーレーが一気にアナログな乗り味になり、
コンピューターが油圧低下を察知して、アイドリングを
自動であげることもなくなるため、
キレイで安定した三拍子をだすことができる
エボでは比較的メジャーなカスタムです。

丁度、純正のフルトラ点火モジュールが15年の歳月で
くたびれてきてたのでダイナSに交換したわけです。

このダイナSとSUキャブの組み合わせが絶妙で
おもしろい。
最高の鼓動感。


ところが。。。

事件は土曜日の夜23時半をまわったころ、
突然おきました。


新しくなった点火モジュールとSUキャブの味わいを楽しみながら
走っていたところ、水天宮周辺で、突然のエンジンストップ。


キャブがくしゃみを始め、
ぶすっ、ぶっす、と走行中にエンジンストップ。。

それから、セルをまわすも一行にエンジンがかからず。

キュルキュル、キュルキュルキュル、

エンジンに全く火が入る気配がありません。

仕方なく、300mほど、ハーレーを押して
TCATのバイク駐輪場へ。

photo:02



途中、上り坂もあり、かなりしんどかった。

動かないハーレーは、ただの300キロちかい鉄の塊です。笑

そして、無事、パークイン。


photo:01




さ、ここから、2時間くらいエンジン始動のため格闘しました。

まずは、プラグチェック、

photo:15



酷くかぶっている形跡もないけど、念のためフキフキして、
フィンにあてて、セルをまわす。

バチッ、勢い良く火花が飛びます。

てことは、プラグもOKだし、ダイナSも死んではなさそう。

電圧計も通常通りの12V周辺を差しています。
photo:11


ジェネレーターも大丈夫そうだし、
バッテリーもあがってないし、オルタネーターも問題なさそう。

最初、疑ったのはコイルのパンクでしたが、この日にダイナSに交換したタイミングで、
5Ωコイルに交換したばかりだしパンクも考え辛い。

5Ωだとエンジンかけずにイグニッションオンにしたままにしていると
早ければ5分でパンクしてしまうんですけどね。
日頃、気をつけているので、それはないな。。

ちゃんとプラグがスパークしてるのがその証拠。

VOESが悪さしてる?
いやいや、点火モジュールをダイナSにとりかえた時点で
VOESはキャンセルされてるはずだし。。

油圧も念のため確認。
セルを回すと、油圧計がちゃんと反応。

photo:12



一番怪しいのは、SUキャブ。

photo:13



もう一度、最初から、エンジン始動儀式を行います。笑

SUのチョークはガソリンが濃くなりすぎるので、まずは
使わずにチャレンジ。
イグニッションオフの状態で、ピストンリフトピンを左指で押さえて
ピストンをあげた状態にして、右指でティクラーポンプをポンピング。

あ、ちなみにSUキャブは、CVキャブのような加速ポンプがついていないので
キャブ車乗りがよくやる、エンジン始動前にアクセルを
2、3度あおる儀式は必要ありません。
てか、意味ありません。笑

30秒ほど待って、イグニッションオン。
セルをまわします。

キュルキュル、、

普段は、ドコーンと一瞬で火がはいるエボエンジンが無反応。。

次はカブり覚悟でチョークを引いて、再試行。

ダメ。

キャブのピストンの固着も疑いました。
エアクリーナーを外して、ピストンを指であげると、

photo:14



何の抵抗もなくスルッとあがります。
もう一度、セルをまわすと、セルをまわした瞬間は
SUキャブからカチャカチャカチャとピストンが
上下している音が聞こえます。
ピストンには全く問題ありませんでした。


エアクリーナーの状態も確認。
ブローバイガスをエアクリに戻す処置をしているので
まさか、プローバイでフィルターがグチョグチョに?
なんて、疑いましたが、下部は多少、湿りがあったものの
キレイな状態。
問題なし。



あとは、二次エアーか、、

でもプロショップで取り付けして、あんなに時間かけて面出し調整までして
二次エアーはないよな。。
まず、二次エアー吸ってたら、止まる直前まで、あんなに
軽快な三拍子でないだろうし、アイドリング安定しないだろうしな。。


とまったときの症状を思い出します。

止まり方が、ガス欠に近いような止まり方でした。

ブスっブスっーみたいな。

ガス欠?
まさかね。

ガソリンタンクの給油口をあけ、
中をのぞくと、ガソリンがたっぷり入っているのが
確認できます。
だよね、給油したばかりだし。


キャブにガソリンが届いていない?

まずは、ガスコックを点検。
当然ながら、ONになっています。

念のため、リザーブにコックをひねり、再チャレンジ。

同じく、エンジン無反応。


うーん。

フュエールホースも全て点検。
暗いからよく見えないけど、ホースが裂けているようにも見えないし、
ガソリンも漏れている形跡はなし。

ハーレーのガソリンコックは、キャブが異常でオーバーフローしたときなどに
ガソリンがだだ漏れしないよう負圧式になってます。
なので、小さな穴でもあいて負圧がかからない状態だと、
タンクからガソリンが落ちてこないわけです。

でも、確認したところ問題なさそう。。

キャブのドームも外し、分解し、
カジリがないか確認。

photo:16



すると、ガスが届いてる形跡なし。
原因はこれかな。。


気が付くと、深夜3時近く。

駐輪場でゴソゴソしてる完全に怪しいオッサンです。笑


ここで、眠気に襲われギブアップ。


近くのビジネスホテルに駆け込みました。笑

photo:03




シャワーで汗を流し、症状をプロショップにメール。

その後、爆睡。


気付いたら、朝の9:30。

ショップからの電話で目が覚めました。

「大丈夫ですか?!メール拝見しました。今からすぐに向かいます!」


素晴らしい対応。ありがたい。


ホテルをチェックアウトし、すぐに駐輪場へ向かう。

photo:04



盗難もなく、ホッと安心。

念のため、エンジン始動を試みる。

キュルキュル。。。

やっぱり、動かず。。



ここから、バイク屋のメカさん到着迄、
40分くらい、ぼーっと。笑

この間、色々と相談にのってくれた
アメカフェのブロガーのみなさん、
ほんとにありがとうございましたー!

photo:05




そして、いよいよ

バイク屋のメカマン、2名が到着!!!


まってたよ~


遭難者の気分です。笑



photo:06



ここから、プロのトラブルシューティング開始。

ひととおり、症状をできるだけ正確に伝え、
ひとつづつ、潰して行きます。



photo:07



タイマーカバーをあけて
ダイナSも確認。
センサーも、点火タイミングも問題なし。


photo:08



プラグ、キャブと丁寧に点検していきます。

そして、やはり
キャブにガソリンがが届いていないことが判明。

やっぱり、あの止まり方は
ガス欠の症状に似てたもんな。。

キャブの負圧式ホースから、
メカニックさんが直接、口でストローのように
ガソリンをちゅーーーーっと吸い出します。

photo:09



そして、ティクラーをポンピング。

そして、セルをまわすと。

キュルキュル、ドゴーーン!!!


かかったーーー!!!

やったーーー!!


エンジンもすこぶる快調。

何事もなかったかのように、ゴキゲンな三拍子を刻んでいます。

タッタカタッタカタッタカ

しかし、喜んではいられません。
ここで問題なのが、
なぜ、ガソリンがキャブに落ちてこない状態になったのか
原因が分からないとのこと。

要は、フューエルラインに負圧がかかっていないから、そうなるのですが
その原因が、すぐにはわからないとのことなのです。
ホースも新品に変えているので当然、破けなどはありません。
ゆるみもありません。

純正のCVキャブつけてたときは、
このような症状は一度もでなかったんだけどね。

負圧式コックのダイヤフラムの異常も当初原因として考えられましたが、
納車時にディーラーでコックは一式を新品に交換してもらったばかりなので
故障は考え辛いです。


エンジンは快調なものの、同じ現象が再発する可能性もあり得るため、
まずは、原因をつきとめたいということをショップに言われ、
そのままレッカーしてもらい、入院することになりました。

もちろん、同意しました。
このまま乗るのは、遠乗りするとき不安ですし、
一緒に走っている方々に迷惑もかけたくないですしね。


そのあと、ヘルメットもったまま
電車で帰宅 笑


photo:10




いろいろありましたが、
思い出深い週末になりましたよ。笑

バイク人生14年目にして、初めて
トラブルによるお泊まりになりました。

それでは、また一週間がんばりましょー!

Char



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