UA3410便は、80人乗りくらいの、小型ジェットだった。
シートのやれ具合から、老朽化した機材だということがわかる。

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シート配列は、左側は、1列シート、通路を挟んで右側は
二列シートだった。
空席が多く見られ、僕は、前から三番目の一列シートに座った。

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僕の前には、太った白人がきつそうに座っており、
通路を挟んで隣の二列シートにも、これもまた体格のよい
白人男性が座っていた。

すると、40歳くらいの白人のCAさん(もちろんCAは1名のみ)に
声をかけられる。

席を後ろに移動しろというのだ。
なぜだと聞くと、「機体のバランスが悪い」とのこと。
客をバランスよく配置して座らせないと、うまく飛べないそうだ。

僕以外にも、重たそうな三名の男性が、しぶしぶ
後部のシートへ、荷物を持って席を移動させられる。


席を移動して、離陸をまっていると、
また先ほどのCAさんが、僕のとなりにきて
早口でまくしたてる。

日本語でいうと、
「緊急の際は、あなたに、乗客の脱出の手伝いをしてもらいますが、
よろしいですね?」
といった具合だ。

何だ?
と横をみると、「EMERGENCY」 「EXIT」という文字が。

緊急時の脱出ドアの隣に座ってしまったらしい。

状況を理解し、

「OK」とだけ答えると。

「 Yes? or No?」と強い調子で念押しされる。

「はいか、いいえか、はっきり答えなさい。」ということだ。

さすが、アメリカ。笑

「いいえ」といえば、じゃあ、席を移動しろと言われるのだろう。

面倒なので、"Yes"と答える。

こんな聞き方、日本のキャリアはしないよな。。笑


機体が離陸体制にはいり、加速していく。




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強烈な睡魔に襲われ、離陸と同時に深い眠りに落ちた。