そら

今日も大手町の空を見上げると、抜けるような青色です。



僕は昔から、空を見るのが大好きで、
今でも、空の写真をよく撮りますし、
文章においても、自分の心情表現として、
空の情景を描写したりします。


大事な人が、今、見上げているかもしれない空。

遠い故郷の両親達が暮らしている空。

世を去った人たちが見守ってくれている空。

「そら」って、僕の中では全てに繋がっているんですよね。




冬の空。

海外の空。

悲しいときの空。

空は、季節や、場所、その時々の自分の心情によってさえも
違う色に見えてきます。



きっと、

空の青さを知っているから
海の青の深さが分かるのであり、


涙が出そうなときに、上を向いて歩くから、
普段は気づかない、涙に滲んだ空に
自分の生きている意味を
教えてもらえたりするのだと思います。



雨が降る日の、低いモノクロームの空の下で、
胸が締め付けられるような切なさを覚えたり、

雨上がりの陽光の中に見つけた虹に
不思議と心が軽くなったり。


いつまでも、自分の大好きな空の下だけで
生きていくことができれば
最高なのかもしれませんが、



永遠に晴れつづける空もなければ、



やまない雨もありません。





僕が空を好きな理由です。


この空は人生に同じ。


明日には明日の自分の「空」が
そこには、きっとあるはずなんです。


だから、この2009年も、

二度と同じ日のない毎日を、

雲の隙間から、また必ず降り注ぐ光を信じて、
毎日を、一生懸命生きていこうと思います。


みなさんにとっても、この2009年の空が、
光に溢れた空でありますことを。