7月8日
私はトイレの前にいた。
そこは、自分の母校のような、病院のような、知っている場所だった。
トイレの右、手前から二番目の空いている個室に入ろうとする。
するとそこには先客がいたようで、6歳くらいの女の子がじっとりとこちらを見つめていた。
白い着物に赤い花の刺繍、赤い帯、白い肌、傷んだおかっぱ頭、ひどいくま、
そしてすごく大きな目。
彼女を見た瞬間、私はとっさに、本能的に駆け出し、廊下を走る。
近くにいた人が私のことを見てだいぶと驚いているが、今はそんなことを気にしていられない。
なんせ、あの子が私から目を離さないまま、走ってきている。
足の遅い私はすぐに追いつかれてしまった。
体をがっしりと、6歳にしては強すぎる力で掴まれる。
私は甲高い悲鳴をあげた…はずだった。
声が出ない、息しか漏れない、口はあいているだけで
必死でもがく、引き離す、殴る、蹴る。
離れない、離れない、離れない、離れない…
誰も気付かない…………残っていたのは体力、希望?
そんなものではなく、ただただ絶望感…………………
気がつくとまた、あのトイレにいた。
すぐに思い出し、全速力で駆けだす
気付いたようにあの個室から女の子が走ってくる
前よりは少し、たった少しだが距離がある。
仲間のいる部屋に逃げ込む。扉は空いていてすぐに入ることはできた。
すぐに寝ている仲間の体を揺らす、。起きない。
声は相変わらず出すことができない。
出るのは息、それだけ。
隣の人も、次の人も。おなじようにして起こす。
…死んだように眠っている。死んだように…?
そっと首元に触れる………!
生きて、いない。
その場にへたり込んだ。すべての力が抜けた。
もう何も考えることはできなくなっていた。
叫ぶ、声にならない声で。
涙を流し、泣き叫ぶ。
あきらめたかのように天井を見る。
『もう逃げられないよ…?』
そこには天井ではなくあの子顔が私を見ていた。
気がつけばまた、あの場所。
私は動こうとはしなかった。
もう、諦めていた。
今度は、彼女が先に動いた。
あの個室から、私のほうに向かって、ゆっくりと。
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はい、ありがとうございました。
初投稿がホラーものって言うね。
でも、このブログを書こうと思ったきっかけの夢です。
私のつたない文章力では表せないほどの恐怖を味わわさせてもらいました((
正直なところ、着物であのスピードは無理っすね。はい。
ありがとうございました