まさに警視庁24時的な… | ポタリングと馬とレッズに鯉して

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タクシー乗務員になって、この4月で6カ月。

未だに不安もあれば、今夜はどんなドラマが待っているのかと、いつもその様な気持ちの日々。

でも出来ればトラブルには会いたくないのが本音である。

そんな、ついこの間の事。

とうとう自分にもXデー的な事に遭遇した。

よくテレビで、警視庁24時的な番組で見るシーンに、タクシーに乗ったは良いが泥酔したお客さんが起きないシーン。

まさにそれに遭遇。

そういう時のタクシー乗務員は、絶対に身体には触れてはいけないルールがある。

大きな声で起こすか、後ろの席の窓を開けたりとかして気づかせるとか…

それでも起きなければ、最終手段として、警察に連絡して、お巡りさんに起こしてもらうという手段を取るしかないのだ。

それは午前3時過ぎ、世田谷区のとある駅付近で30後半から40半ばくらいのフラつきながら手を上げているサラリーマン。

行く先は千葉県某所。

乗った瞬間に行く先を○○までと告げると、

「では住所を入力させて頂いて宜しいですか?」

と言うと、

「だから○○までだよ!」

と、その地名しか言わないので

「では○○の駅を目指してよろしいですか?」

と聞くと、「付近に着いたら教える」と。

まぁ、かなり酔っている状態。

嫌な予感を感じながら千葉県某所へ。

距離が距離だけにかなりのロングのお客様。

こちらとしても断る気も全くない。

だってマンシュウだもんねラブ

しかし着いたけど

案の定、起きないガーン

もう深い眠りについているせいか

「ちょっと待って」と言いながらも

なかなか起きないのだもやもや

時間だけが経過して

こっちにも時間をこれ以上費やしたくない訳で、最終手段である警察に連絡したのである。

でもさすがはお巡りさん。

パトカーが到着。2人で来てもらって1人は女性。

お巡りさんが、肩をゆすったらアッサリ目を覚ました。

しかし財布の中はクレジットカードもなく、現金も2000円のみアセアセ

じゃあ奥さんにここまで現金を持って来てもらうしかないよ?と言うお巡りさんに対し、自宅に現金があるから自宅まで送ってくれと言う流れ。

そのお客様は、今度はしっかりお巡りさんに、自分の住所を教えてくれた。
どうやら自宅はもうちょい先らしい…

タクシーのナビにも住所を入力させてもらって、パトカーはタクシーの後を追走する形でお客様の自宅まで来て頂いた。

自宅まで送る車内では、お客様は完全に目が覚めて、怒り狂っている状態。

「お前何で警察呼んだんだ!」
とか
「俺が金ないと思ってたのか?」
とか

今度は

「もう一回今のところに戻って走り直せ!」

とか、訳の分からない事を言ってくる。

車内でずーっとお怒り。

そんな事言われてもねー、あんた起きねーじゃん!

と、内心思いながら、難なく自宅に到着。

「この家見て金が無い家だと思うか⁈」

と言う始末。

こっちは別にそんな事はどうでもいい訳で…

運賃さえ頂ければなんだけどチュー

なんだかんだで朝の5時。

自宅から奥さんがお金を用意して出て来て

謝る謝る。

大きな声を荒立てるご主人に

必死に止める奥さんの姿を見て

何だかこっちが可哀想になってしまったよね。

しかしお酒が悪い訳ではないけど

お酒に飲まれてしまう人は

何だか哀れだなと思ってしまうなぁうずまき

まさに警視庁24時的な

出来事の話しでした流れ星