突然メールが届いて、戸惑ったのですが、嬉しかったです。
25年前に君とは袂を分かって、それきりだけど真理は掴めましたか?
君は世俗にまみれては、自分自身が汚れてしまうと言って、神に仕える為に故郷を離れたよね。
その当時は君の事を現実逃避しただけと思っていました。
僕は人の汚らしさを見るために、今の業界に身を置いたのですが、君は僕の事を憐れむように見ていたよね。
お金が絡むと人の本性が現れると思って、そこに入ったんだよ。
歩んできた道は違ったけど、同じものを探していたんだよね。
君が秘儀・修法を身に付けたと言ってた時、僕は迷いの中で経済的安定しか掴めてなかった。
それから、いろんな人たちと出会い、いろんな世界を覗いて、確たる物も得られたんだよ。
でも、今はまた一巡回って元の位置に戻ってしまったようです。
愚者は同じ道の中で、徘徊するものかもね。
でも、憐れまないでください。大事は成していないけど、ごくごく小さな楔は打ち込んだと思っています。
来るべき日の為にね。
また、いつか会いましょう。