先週のクイーンSでは1、2着馬がともに“母の父サンデーサイレンス”。そのことが物語るように、札幌の芝中距離重賞を制すには「サンデーの血」が必需品となっています。

過去5年の札幌記念をひも解いてみても、馬券圏内(3着以内)に入った15頭のうち13頭が“父、もしくは母の父がサンデー系”に該当。この血に逆らうのは、もはや無謀なのかもしれません。

今年の札幌記念には13頭も“父、もしくは母の父がサンデー系”が登録していますが、父ステイゴールド×母の父Sadler’s Wellsの配合がいかにも洋芝での爆発力を予感させるジャミールや、札幌の芝中距離重賞ウイナー2頭(オリエンタルロック、サンディエゴシチー)を輩出しているマンハッタンカフェの仔ヒルノダムールあたりが大将格。


“母の父サンデーサイレンス”では、札幌芝2000mの産駒成績が【6.0.1.14】勝率28.6%というスターオブコジーンを持つマイネルスターリー。札幌芝2000mでは2戦2勝という自身の成績が示すように、この舞台への適性は申し分ありません。

と、ここまでは「サンデーの血は外せない」と綴ってきましたが、じつはそのサンデー系に負けず劣らず、洋芝で好走を繰り返している存在がいます。

それがDanzig。札幌芝2000mでの代替開催となった09年函館記念の1、2着馬はいずれも“母の父Danzig”でしたし、過去にはファインモーション、エアエミネム(ともに父Danehill)といったDanzig系産駒が札幌記念を制覇。事実、このDanzig系の札幌芝コースの成績を見ても、【9.5.3.36】勝率17.0%のチーフベアハートを筆頭に、軒並み好成績を残しています。

 そこで食指が動くのが、そのチーフベアハート産駒のマイネルキッツ。チーフベアハートといえば、ビービーガルダン(キーンランドC)やナムラマース(札幌2歳S)、先日のみなみ北海道Sを圧勝したトウカイメロディなど洋芝巧者を輩出していますし、“母の父ディクタス系”も洋芝コースでは上々の成績を残しています。

 ステイヤーとして素質を開花させたマイネルキッツですが、チーフベアハートが母系の適性を反映するタイプなら、半妹にマイネカンナ(福島牝馬S)などがいる母系からも距離短縮は苦になりません。サンデー系の牙城を崩すのは、この馬をおいて他にないでしょう。