今回の「今昔さんぽ」は、神戸の海上都市、六甲アイランド。 1989年の古い写真に記録されていたのは、何もない、広大な「盛り土」の風景でした。
兵頭さんが六甲ライナーに乗って島に上陸した瞬間、まず驚いたのがあの**「白い窓」**の魔法です。住宅街に入った途端、窓がパッと白く濁り、また透明に戻る……。1993年から続くこのハイテクな演出は、島に暮らす人々のプライバシーを守るための「究極の思いやり」でした。
街の中心部(居住エリア)に足を踏み入れると、そこは**「車が一切入ってこられない」**歩行者だけの聖域。 「子育てにぴったり」「福祉がしっかりしている」という聞き込みの言葉通り、子供たちが安心して走り回り、お年寄りがゆったりと歩くその姿は、37年前の土の山からは想像もできないほど豊かな風景です。
そんな中、兵頭さんは街の「原点」であるウエストコート4番街で、入居初日からこの島を見守り続けてきたという男性に出会いました。 「昔はここらへん、ぜんぶ盛り土の山やったんやで」 その一言が、かつての茶色い土の記憶を、今の美しく手入れされたマンション群へと一気にアップデートさせてくれました。
ロケの最後は、高級ホテル「神戸ベイシェラトン」から分け合っているという無料の足湯へ。 3分以上かけて「ニンジャレース」を完走(?)し、ボロボロになった兵頭さんの足を優しく癒やす天然温泉……。
1989年の土の上に、 ・車を気にせず歩ける安全な道 ・プライバシーを守る白い窓 ・誰でも無料で温まれる温泉 これだけの「優しさ」が積み上げられてきた事実に、胸が熱くなりました。
1989年の盛り土の写真と同じアングルで撮影した、2026年の六甲アイランド。 そこには、時を重ねるごとに「住みよさ」を更新し続けてきた、この街ならではの誇りが満ち溢れていました。
