今回の「newsおかえり」内コーナー
**「なんでやねん!?」(神戸・須磨の住宅地に封印されたトンネル)**は、想像以上にスケールの大きい歴史ミステリーだった。
住宅街を歩いて5分ほどの場所に、ひっそりと封印されたトンネル。
一見すると防空壕や災害時の避難用隧道(ずいどう)にも見えるが、専門家の話によると、災害対策とは無関係とのこと。
調査が進むにつれて明らかになったのは、このトンネルが
明治〜大正期、日本の近代化と戦争経済を支えた“SS級VIP”の邸宅跡とつながっていたという事実だった。
その人物こそ、当時の巨大企業「鈴木商店」を率いた
鈴木よね、そして番頭として経営を支えた 金子直吉。
鈴木商店は、最盛期には
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日本のGNPの約1%を占める売上
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三菱商事をはるかに上回る規模
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戦争物資・資源・物流を一手に担う総合商社
という、今では想像もつかないほどの影響力を持っていた。
須磨や神戸に点在するトンネルは、
単なる通路ではなく、国家レベルの重要人物が使っていた通用路だった可能性が高いという。
戦争という非常時には、圧倒的な存在感を放った鈴木商店。
しかし、戦争が終わり需要が一気に失われると、その巨大さゆえに立て直しがきかず、歴史の表舞台から姿を消していく。
番組を観て強く感じたのは、
街に残る何気ない遺構の裏側には、教科書では語られない“経済と戦争のリアル”が眠っているということ。
須磨の住宅街に残る封印されたトンネルは、
過去の栄光と、時代に翻弄された巨大企業の痕跡そのものだった。
ただの「なんでやねん?」から始まって、
最後は日本経済史にたどり着く――
とても見応えのある回だった。
