リカバリーハウスでは、昨年10月から就労移行支援事業所を開所しています
現在、移行のメンバーさんは3名。
2年以内に就労することをめざし、日々の作業訓練や各種勉強会などに一生懸命、取り組んでいます。
そこで、このBlogにも新たに「就労移行支援」というカテゴリーを追加しました。
今後、移行支援の活動の様子や勉強会の様子などはそちらのカテゴリに随時upしていきます。
さて、移行支援の第2回勉強会では、
「オープン就労とクローズ就労、それぞれのメリット・デメリットについて」をテーマにみんなで考えました。
障害のある方(障害者手帳を持つ方)が就職先をさがす時は、
障害があることを明示して就労するオープン就労(障害者就労)と、障害があることを伏せて就労するクローズ就労(一般就労)という2つの選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあると思いますが、大切なことは、ご本人がそれをよく把握し理解した上で考え、選択することです。
そのため、勉強会でもメンバーさん達自身に考えてもらい、意見を出し合ってもらいました。
クローズ就労のメリットとして挙がったのは、
・(オープン就労と比べて)給与が高い
・職種など選択肢が多い
・(病気のことをあまり公にしたくないと思う人にとっては)自分の病気のことを知られなくてよい
等でした。
オープン就労のメリットとして挙がったのは、
・仕事がやりやすい(体調が悪い時も言いやすいなど)
・作業所のスタッフや支援センターなどの支援が受けられるので、職場定着しやすい。
・受診に行きやすい(※1)、薬を飲みやすい
・仕事をしていなかった空白期間の説明ができる
等でした。
(※1については、オープン就労の場合であっても、なるべく就職先に迷惑をかけないよう受診日を休日に変更するなど、自分のできる努力はすることが大切であると、職員からメンバーさん達に伝えました。)
考えた方は人それぞれなので、他の人にとっては「デメリット」と映ることが、自分にとってはそう感じない場合もあると思いますし、その逆の場合もあると思います。
メンバーさん達には、これからリカバリーやその他の場面で様々な勉強や経験を重ねていく中で、「自分にとっては何が良いのか?」をじっくり考えていただきたいと思います。
もちろん、職員としても一緒に考えていきたいです