■カウンセラー生活29日目
■歯の本数で認知症リスクが変わる!?
「歯の本数が少ない人は認知症になりやすい」という報告が名古屋大学の研究グループから上がっているそうです。その研究では、70代後半の健康的な高齢者の歯の本数は平均で9本だったのに対して
アルツハイマー型認知症患者の歯の本数は平均して3本だったという結果になりました。
また残っている歯の本数が少ないほど脳の萎縮が進んでいるという結果も出ているそうです。
しかし、この調査結果では「歯がないから認知症になる」のか「認知症になったから歯が抜けた」のか分からないと私は感じました。実際に介護の現場で認知症の方々は、自身で歯を磨ける方は少なく介護士が口腔ケアとして代行しています。
そして残念な話なのですが、私が勤務していた介護施設では十分な口腔ケアが行われていませんでした。また、認知症の方々の誤嚥を防ぐために、口腔ケアを行わない、行うにしても水を使わずに行う場合もあるため、やはり歯磨きが不十分になり、虫歯や歯周病にかかり歯が抜けてしまうリスクは上がります。
では、認知症と歯に関係はないと考えているのかというとそうでもありません。
■唾液が認知症を抑える!?
昨今の研究において、唾液に認知症を予防・改善する効果があることがわかっています!
唾液の中には「神経成長因子」と呼ばれるタンパク質が豊富に含まれています。
■神経成長因子は
神経を成長させ神経伝達物質を合成し促進するとともに、傷ついた神経細胞を修復する機能があります。つまり脳の神経細胞を守る効果が期待できるということです!
そして、唾液は咀嚼(噛む)ことで分泌されます。つまり、唾液の分泌には”歯”が必要不可欠だということです。
もちろん唾液は噛むことさえできれば良いので、入れ歯や差し歯などを介して咀嚼を行うことでも分泌されます。単純ですがついつい億劫になり、あまり噛まずに食事を済ましてしまいがちな毎日を将来のことを考えて咀嚼することに意識を向けるきっかけになればと思います!!
また以前の記事にて、噛むこと得られる多くの健康効果についてまとめていますので、そちらも合わせてご覧いただけると幸いです!!
ー参考書籍ー