幽玄的な炉のお茶室の空間 | ☆エミリア☆光の宮廷徒然日記

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潜在意識に繋がるトランスパーソナルのセラピスト
宮廷文化について綴っています☆ミ

炉のお盆立てのお稽古をしました。


柄杓の使い方に戸惑いましたが、茶釜から注ぐお湯のやわらかさに抹茶がさらに馴染み、とても旨みのある薄茶でした。


炉は灰と炭がすごく重要なんだと感じました。


たまに、パチパチとはじく火の粉を見て、炭と練り香の芳しい薫りで、すっかりと癒されます。


炭は心地よい暖かさを与え、狭い茶室に少し酸欠した幽玄の空間を醸し出すのですね。


4時間という長いお稽古なのに、何故か疲れず、正座の浮腫みがないのは、摩訶不思議です。


お茶室は、いつもより光りが煌いていて、道具も空間も、お手前のお茶も光っていました。


この日は、水道の蛇口を捻ると、水の傍らが光り、お風呂のお湯にも光が光りました。


地震が起きた日ですが、ずっと水のメッセージが来ています。


お茶は、電気も水道も使いません。


今の私たちの暮らしには、ライフラインというものがあります。


電気、水、ガスです。


お茶には、それは関係ないのです。


炉の灰をこんどお稽古で作るそうです。


電気や水道などがなかった時代、地震よりも地殻変動が恐れられていて、とくに津波はすべてを寸断してしまったようです。


現代は、水害や地殻変動も懸念されていますが、建物の倒壊、火事、ライフラインの寸断の方が懸念されています。


私たちの暮らしは便利になったとは言え、それが永遠ではなく、あくまで限られた範囲なのです。


元素の日、火、水、土、風、木、石は、変わることのないツールです。


私たちは幻影の中で暮らしているのではないかと、ふと、思えたのです。


電気や水道やガスのないお茶を体験することにより、本来の暮らしを再確認する時に来たのかも知れないですね。



☆エミリア☆