ご存じの方も多いとは思いますが、
昨夜フィラデルフィアで行われたライブを最後に、TOTOは活動休止となりました。
私は中学生の頃に初めてTOTOを聴いてその音楽性の素晴らしさ、演奏テクニックの素晴らしさに魅せられて、それからずっとTOTOの音楽を一番に愛し、追いかけてきました。
度重なるメンバーの死を乗り越え、ボロボロになりながらも41年間も走り続けてくれたTOTOには感謝と尊敬の意を表します。
TOTOの歴史は、
もともと若手の売れっ子スタジオミュージシャンとして活動していたメンバーが集まり、1978年に音楽業界からの大きな期待とともにバンドとしてデビューしたのがTOTO。
AORというジャンルを築き上げ、80年代にはTOTOサウンドを目指したレコードがたくさん世に出回りました。
アルバム『TOTO IV~聖なる剣』はグラミー賞主要全部門制覇という快挙を成し遂げ、よりいっそうTOTOサウンドを目指すアーティストも増えました。
そういったアーティストのアルバム制作現場において、バックにTOTOのメンバーを起用すればその時点でアルバムは完成ともいわれ、洋邦問わず、オビの表記に「TOTOの誰々が参加!」という文字があるだけで売れる、そんな時代が80年代の音楽シーン。
各メンバーがさまざまなジャンルの膨大なレコーディングセッションに参加してきたことで、各々がそれらの経験からアイデアを持ち寄り、次々と新しい音を生み出してきました。
今でも過去のAOR作品のみならず様々なジャンルのレコード/CDでTOTOのメンバーが参加した作品を聴くことができます。
また、David PaichとSteve Porcaroがヤマハの名器DX-7をはじめとするシンセサイザーの音作りに大きく携わったこともあり、80年代に日本でも溢れかえったシンセサイザーを多用した音楽作品たちも間接的だとしても少なからずTOTOの影響を受けていると言えます。
1992年に38歳という若さでこの世を去った亡きリーダーであり伝説のセッションドラマーとなったJeff Porcaroは生前に独自のドラムラックを開発し、今でも使用しているドラマーさんはたくさんいらっしゃいます。
その後2007年、Jeffの弟であるベーシストのMike Porcaroが今でもまだ治療方法のない難病ALSを患い、ベースを弾くことができなくなったため急遽ツアーに出られなくなり、その翌年2008年には、初期からのオリジナルメンバーがギターのSteve LukatherとDavid Paichの二人だけとなったTOTOは、活動を続けていく力を失い、無期限活動停止を宣言。
しかし、その後2010年にはMike Porcaroの治療費やALSの医療研究費を捻出するためにTOTOはツアーを再開。そして2000年代TOTOの最高傑作ともいわれるフルアルバム『TOTO XIV』をリリースするが、発売直前にMike Porcaroはこの世を去ってしまいました。
1984年のアルバム『ISOLATION』のみでリードヴォーカリストとして参加したFergie FrederiksenはTOTOを脱退後、地道にソロプロジェクトを進めていましたが、ガンになりながらも2014年にこの世を去りましたが、その直前にソロアルバムリリースをするなど、死の直前まで音楽活動に全力でした。
それらのあまりに大きな悲しみを乗り越え、
昨年から始まった40周年ツアーの最終公演が昨晩10月20日のフィラデルフィア公演でした。
その10月20日は現リーダーでギタリスト兼ヴォーカリストのSteve Lukatherの誕生日。
ライブ会場ではステージにケーキが用意され、祝福するシーンもあったそうです。
そして40周年記念ワールドツアーを終えたTOTOは、
現メンバーラインナップでのTOTOとしての活動を休止するとのこと。
年間230日もの間、ツアーで世界中をまわり、家族と離れている時間があまりにも長すぎるということが最も大きな理由だと言われています。
TOTOというバンドは、メンバーが家族同然、家族以上の付き合いをしていることからも、「絆」を大事にしているバンドであることからも、実際の各々の家族を大切にしたいという気持ちもとても理解できます。
この41年のバンドとしての歩みは、並大抵の体力・気力では成しえなかったことだと思います。
私は、一言「本当におつかれさまでした」と言いたいのと、たくさんの素晴らしい音楽、ライブでの楽しい経験をありがとうと言いたいです。
TOTOのメンバーの皆さんには
ゆっくり静養してご家族との時間を大切にしてほしいと心から思います。
そして、またいつかTOTOを復活しようと思ってくれる時が来るならば、そのときはまた全力で応援したい、そう思います。
ありがとう、TOTO
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