ヤシカのHalf 14 です。
このカメラにはシャッター機構に難がるようB(開放)が機能しないという弱点があります。
その原因はシャッターの羽根を開くための運動エネルギーを司るフライホイールとそれに関連する部品の軸受部の潤滑性が落ちるとB(開放)まで開かなくなってしまいます。
分解して各部をベンジンで洗浄してから組み直しても物によっては最悪で数ヶ月で再びB(開放)まで開かなくなってしまいます。
そこで潤滑油としてベルハンマーゴールドを試しにフライホイールの軸部に塗布したらかなりの効果がありました。
しかしベルハンマーゴールドに含まれている極厚添加剤が時間が経過すると逆に抵抗になってしまうのではないかという心配もあります。
そんな時に『去ったー羽根の潤滑には黒鉛を使う』というコメントをいただき『そうだった!その手があったか!』と思い早速Amazonで注文したのですがなかなか届かず一昨日前にようやく届きました。
注文してから到着まで20日近くかかりました。
なんでそなに時間が掛かったのだろう?
一体どこの国から送らて来たのだろうと調べてみたら…。
Equatorial Guinea ⇒ 赤道ギニアって書いてありました!
なんとアフリカから送られて来ていました。
商品の包装パッケージには Made in China と記載されていました。
ボトルのラベルも中国語で記載されているみたいです。
ということは中国の会社がアフリカのギニアに工場を持っていてそこで製造した物をAmazonで販売してアフリカのギニアから日本に届いたということなんでしょうね。
いやぁ~昨今のネット通販ですごいんですねぇ~。
カメラ修理の師匠からは鉛筆の芯をカッターで削って使えば良いと教わっていたのですが、それでは粒子が荒く感じたため今回はなるべく微細な粒子が欲しかったのでわざわざ黒鉛の粉末を発注しました。
黒鉛を使った最初の実験としてベルハンマーゴールドをフライホイールの軸に注入してから約四週間が経過したシャッターユニットのシャッター羽根の裏表両面の部分に黒鉛の粉末を載せてからベンジンを垂らして何度か動作させて黒鉛をシャッター羽根に浸透・馴染ませてみました。
すると5回動作させて1回くらいしかB(開放)にしかならなくなっていたシャッターユニットが毎回B(開放)になるように復活しました!
この結果フライホイールだけでなく黒煙を使ってシャッター羽根にもドライ式の潤滑をして摩擦抵抗を軽減させればより効果があるという事になりますね。
ではコレを複合させればどうなるでしょうか。
※ 後に判明したのですがシャッター羽根に黒鉛を載せた時にベンジンを垂らしたのは悪手でした。シャッター羽根に過量に黒煙が張り付いてしまう事になってしまいました。そのためシャッター羽根をベンジンで拭き直したら動きが更にスムーズになりました。ベンジンは使わずに黒煙をドライの状態で使った方が良いです。
前回ベルハンマーゴールドを注入した時は分解&洗浄していなかったので今回は二つのフライホイールを取り外します。
分解前に二つのフライホイールの軸と水色矢印の真鍮のボッチの位置関係を記録しておきます。
フライホイールの下にあるギヤがカットされたレバーも外します。
そして画像の三個の部品の赤色矢印の軸受部となる穴の中を洗浄するためにベンジンに漬け込みます。
驚いたことにこれらの部品には大量のベルハンマーゴールドが付着していました!
つまり部品から流れ落ちる事なく残留出来る強さがあるという事ですね。
そしてこれらの部品が付いていた赤色矢印の三本の軸部をベンジンで清掃します。
ここは分解しないと清掃できません。
また注油も分解しないと難しいでしょう。
これらの軸の直径は左の二つが約1.35mm、右が約2.0mmと非常に細いため注油が難しいのと、注油しても軸部に残留することなく全部下に流れ落ちてしまう可能性があります。その流れ出た油にホコリが付着してベトついて抵抗の原因となるのではないかと思っています。
このため私はカメラの部品には今迄なるべく注油を行っていませんでした。
ですが上述のようにベルハンマーゴールドは塗布部に残留する性能に優れているので期待が持てます。
そして黒煙は油のような液体ではなくドライなパウダーのためにホコリが付着してベトつくようなこと起きないのでコチラも期待大です。
1.4mmの軸の顕微鏡を使った拡大写真です。
ピント合わせるのが非常にボケてしまっていますが
二つの赤色矢印の部分がフライホイールの軸受部となります。
上の赤色矢印の部分の方がピカにピカに光っていますがこの輝きは摩耗している証だと言えるでしょう。
こうなってしまうといくら清掃しても注油しても新品に交換しない限り根治することはありません。
せめてもう少し摩耗しにくい材質を使っていてくれたらと思います。
シャッター羽根も分解して洗浄するべきかどうか悩んだのですが赤色矢印の部分の穴にピンセットを差し込んでシャッター羽根を開閉してみたら非常にスムーズで滑らかだったので必要なしと判断しました。
よく見ると黒鉛の存在が視認できます。やはりかなり効果があるようです。
ベンジンに漬け込んだ部品は一晩ほど漬け込んでおきたいので本日はここまでとなります。













