キヤノンのDemi EE17 その5 になってしまいました。

Demi EE17 はよくお買い上げいただける人気機種のために既に何回も記事にしているのですが、毎回症状が微妙に違います。

今回は当初の予想通りかなり重症なケースとなりました。

 

 

当初は AUTO 側の絞り制御機構の動きがおかしかったのですが、そちらの対処を行うためにあれやこれとシャッターユニットをいじっているうちにおそらく私がマニュアル側の絞り制御機構に何らかのダメージを与えてしまったのでしょう。

レバーが動かなくなってしまいリングが大きく変形してしまいました。

 

 

ベンジンに漬け込んでいたシャッターユニットを取り出してシャッター羽根と絞り羽根の脱脂を綿棒で仕上げました。

 

 

絞り羽根の制御のかなめとなる銀と黒のリングを部品取り機から移植しました。

以前より黒いリングの動きが少し渋くなりましたがまぁ今日範囲だと思います。

 

 

銀色リングの隙間がありますが均等な隙間で綺麗に平面が出ていて変形していない事が判ります。

レバーも垂直になっています。

 

 

マニュアルの絞りレバーにはもう一つの役割があって AUTO の位置では緑色矢印の爪に当たってレバーを押し上げなければなりません。

従って絞りレバーが外周部方向へ曲がってしまったり隙間が大きくなってしまうとレバーの押し上げ量が少なくなってしまいます。

 

 

マニュアル時には水色矢印の絞りレバーは画像の位置にあって緑色矢印の爪はシャッターユニットのケースから飛び出しています。

このため赤色矢印のレバーは下に下がっていて黄色矢印の AUTO の絞り制御のピンの動きをブロックしています。

 

 

そして水色矢印の絞りレバーが  AUTO の位置に来ると緑色矢印の爪が絞りレバーに押し上げられ赤色矢印のレバーが上に上がり黄色矢印の AUTO の絞り制御のピンが自由になります。

 

 

シャッターボタンが押されると黄色矢印の AUTO の絞り制御のピンが露出計に連動して右方向へ動きます。

画像では最大に動いた状態でF1.7になります。

しかし、もし絞りレバーが変形していたりシャッターユニット外周部の隙間が大きすぎると黄色矢印の AUTO の絞り制御のピンが動きを制限されてしまい露出が狂ってしまいます。

ですからマニュアルの絞りレバーと一体の銀色のリングの役目は非常に重要です。そしてそれなりの精度を求められます。

 

 

シャッターユニットとフォーカスリングを前板に取り付けました。

今回の再組上げに当たって前板を交換しました。

 

とここまで書いてきましたが、急遽本日販売したカメラの返品&再修理依頼の商品が届きましたので、ここ一旦キャノンの Demi EE17 の作業は保留とします。

続きは後日とさせていただきます。