キヤノン NW FD シリーズレンズのマウント部の移植の続きです。
エポキシ接着剤も硬化したと思います。
今回はマウントロックボタンの移植です。
内側にあるこの二本のネジを緩めてロックボタンのカバーを外します。
ロックカバーには爪がありました。
爪はこの部分に入ります。
ですが、動きがちょっとおかしいんです。
そのためこのリングを取り外してひっくり返してみました。
すると中にスプリングが入っていました。
本来であればこのスプリングの張力を利用して前後に動くはずなのですが、画像のように固着してしまい動きません。
本来であればこの様に動きます。
正常に動くズームのリングも取り外して並べて比較してみましたが目視では色あいが少し違う以外は全く違いが判りません。
おそらくリング全体がゆがんでいるのではないでしょうか。
これではロックボタンの交換だけでは不具合を解消できそうにないのでリングをまるごと交換してしまいました。
マウント部を仮付けして見ましたら爪が正しい位置で止まりましたのでマウントの移植は成功&完了という事になります。
では次にレンズのコンディションチェック&清掃に入ります。
5年近く放棄されていたわけですから埃だらけなのも仕方ありません。
前玉の表面に軽くクリーニングしてみたら点状のクモリと線状の染みの様な物が見受けられました。
また内側のレンズにもたくさんのチリやホコリが見受けられます。
流石に匙を投げられたレンズですねぇ。
一番手前のレンズをクリーニングしたらこうなりました。
内側レンズのチリやホコリは前玉側からアクセスします。
ここでゲンナリするような問題が発覚!
絞りリングにクリック感が全くありません⤵⤵⤵
クリックボールを紛失していたんですねぇ。⤵⤵⤵
まぁ、一段上のリングが分解されていた事から絞りリングにも手を出していたんじゃないかと予測はしていましたが…。
よくもまぁこのレンズをここまでボロボロにしたもんですワぁ。当時の自分は最低ですね。
あッ、思い出した!
あのテンションスプリングは購入時から錆びてもげていたんだった。
でもそれを更に潰してひん曲げたのは私でしたが。
せっかく組上げたマウント部ですが再びバラします。
そして更に一段奥となる絞りリングまで分解します。
前玉の方は異常な程キレイです。
あの環境下でよくここまでキレイな状態で持ち堪えていたもんだと。
ここで今度は『開いた口がふさがらなくなるような』問題が発覚!
絞り羽根が全く動きません!まるで固着しているかのようです。
後玉側から見ても原因が全く解りません⤵⤵⤵
こうなったら絞り羽根ユニットを取り外して確認するしかありません。
しかしィィ…。
私はこの絞り羽根ユニットまでは分解していないんデスヨォ!
それどころか過去に何人も手を触れていないんデスヨォ!
黄色矢印部分の接着剤が剥がされていないのがその証拠です!
であれば何も問題がないはずです。
それがなぜ。。。。。?
頭で理屈を捏ねて考えていても進展出来ないので指を動かす事にします。
絞り羽根ユニットを取り外す事にします。
ということでネジを緩ませ始めたら突然絞り羽根が動くようになりました!!!
「なんか治った」と思いネジを締め込んだらまた動かなくなりました⤵⤵⤵
仕方がないので今度こそ完全に絞り羽根ユニットをを取り外してみると
ナ、ナント!!!!!
スナップリングがあるじゃぁないデスカァ!!!!!
ナンジャァこりゃぁ?
なんでこんな所にコンな物が落ちてるの?
どうやらコイツの存在が絞り羽根が動かなかった原因のようです。
どうやらコイツの存在が絞り羽根が動かなかった原因のようです。
確認のために後玉側にひっくり返したり元に戻したりとクルクルやっていたら
今度は前玉側から中玉?のレンズが出目金のように飛び出してきました!
あのスナップリングはこのレンズを固定するための位置決めのリングだったんですね。
でもどうしてそのスナップリングが外れていたのかねぇ?
という事でフォーカスリングとヘリコイドリング以外は全て分解してしまったようなもんです!
『バッテリ-充電器が届くまでの中継ぎに』なんて言っていたのにトンでもありません!これじゃぁ本格的な大手術ですわ!
まるでレンズが『中継ぎ』扱いされたことに激怒したかのようです。
しかしまぁ、一つのレンズで次から次へとここまでトラブルが量産されているとは…。
絞り羽根にはグリスが溶けた油が浸潤していたのでベンジンに漬け込んで脱脂しました。
あとで仕上げの拭き上げをします。
予想の遥か斜め上をいくトラブルの連続で収集がつかない感じで記事が長くなってしまいました。
そのため今回はここまでにして(その3)に続きます。


















