まさに自業自得の典型例!

認めたくなくて臭い物に蓋を(野晒しに)して忘れようとした過の負の遺産。

これぞマッチポンプのデスマーチ⤵⤵⤵

 

 

今回のシリーズのテーマは『分解&清掃』だったはずなのに『分解&修理&清掃』となってしまいました。

おかげで多大なる作業時間を費やすリベンジマッチになってしまったキャノンの FD 28mm F2.8 S.C. です。

 

 

紛失してしまったクリックボールとテンションスプリングは以前登場してもらった FD 135mm F2.5 S.C. から再び移植させていただきます。

 

 

絞りリングの脱落防止となるプレートを外して絞り羽根を取り外すと…

 

 

クリックボールとが出てきました。

合い難くも丁寧にいただきます。

そしてこの時に FD 13mm F2.5 S.C. をじっくり眺めてみたのですが…。

ひょっとするとこのレンズも復活させることが出来るかもしれません。

まぁ、それはまた別の機会に作業してみるかもしれません。

 

 

FD シリーズは何故かクリックボールを二個使用しています。

これで紛失した部品の調達&準備ができました。

 

 

よくオリンパスの ペン シリーズのレンズ清掃とかのの際に注意する事柄として無限遠の位置をマークしてからレンズを外すようにとネット内の記事では書かれています。

確かにその通りなんですが…。

私は『ヘリコイドリング同士が外れた・分離した位置もなるべく正確にマークしておく』べきだと思います。

これ、かなり重要だと思います! でもこの点を指摘されている方はほぼ皆無ではないでしょうか。

私は今回(というか前回)からこれを行ってから分解したら今までは最悪の場合組立に3時間以上かかったのが今回は画像のように数分で仮組が出来るようになってしまいました。

更に詳しく説明すると今回のレンズの場合なんですが、一番下のヘリコイドリングのオレンジ色の線を基点して中間と一番上のヘリコイドリングにそれぞれ赤矢印の合いマークヘリコイドリング同士が外れた・分離した位置をケガいておきます。

そして一番下のヘリコイドリングと中間のヘリコイドリングを一番下のヘリコイドリングのオレンジ色の線と合いマークを合わせて結合させたら中間のヘリコイドを二回転回させて送り込んでから一番上のヘリコイドリングを再び一番下のヘリコイドリングのオレンジ色の線と一番上のヘリコイドリングの合いマークを合わせて結合させたら完成となります。

中間のヘリコイドリングを何回転送り込んでからイバン上のヘリコイドを結合させるかというのが重要になるかと思います。

(と,ここまでかなり偉そうに理屈をこねていますが結局この後グリス塗布後に実際に組付けてみたらヤッパリ位置が分からなくなって訳が判らなくなってしまいました⤵⤵⤵)

 

 

ヘリコイドの溝にモリブデングリスを塗布して

 

 

一番下のヘリコイドと結合させてから何回か回転させて上下させて

 

 

合わせマークをオレンジの線に合わせて (この時はまだ合わせマークを信じている)

 

 

一番上のヘリコイドも同じように結語させて組み上がりました。

ただ…。分解前は水色矢印の部分の幅がもう少し狭かったような気がするのですが…。

(合わせマークを無視して微調整を行った、挑戦したけれども)もうこれ以上の微調整は出来ないと判断したのでコレで完成とします。

最終的には無限遠のピントの再調整の時にもう一度確認&微調整を行います。

その時に修正または微調整が出来ればよいのですが…。

 

 

さて、この辺からレンズも関わってきます。

まず後玉のレンズからクリーニングをして行きます。

後玉の表面のレンズに薄クモリがあったのでレンズを外して両面をクリーニング&マイクロファイバークロスでの拭き上げをしました。

それ以外のレンズ達は非常に綺麗だったので手を付けずそのまま放置しました。

 

 

その後レンズを組み戻して青色LEDの透過をしてみると画像の様な感じで薄クモリを除去する事はできませんでした。

蛍光灯の灯の透過ではとても綺麗なんですけどねぇ。

 

 

次に絞りリングを装着するためにクリックボールのテンションスプリングをセットするために二カ所の穴にモリブデングリスを塗布してからスプリングを穴に挿入します。

次にそのスプリングの上にクリックボールを置きます。

クリックボールを落下させない意味を含めてスプリングの上にモリブデングリスを塗布してクリックボールを仮止めします。(その画像の撮影を忘れてしまいました)

 

 

その後にクリックボールが所定の位置から脱落しないように気をつけながら絞りリングをゆっくりと上から嵌め込むのですが…。

何回も何回もどんなに頑張ってもクリックボールが脱落してしまい上手く嵌めることが出来ません。

絞りリングと鏡胴の隙間がかなり狭いために絞りリングがクリックボールを穴に押し込むことが出来ずに弾き出してしまうようです。

一時間以上頑張って繰り返してみたのですがどうにもなりませんでした。

こういう時は手を止めて一旦冷静になって無手勝流にて過去の自動車やバイクを修理していた頃のテクニックを応用しする事にします。

薄い紙をクリックボールと絞りリングの間に差し込んでおいてから絞りリングを鏡胴に落とし込んでいきます。

薄い紙にクリックボールが絞りリングに弾き出されないように『フォロワー』として働いてもらって絞りリングを挿入します。

画像は『フォロワー』として見事に自身の仕事を完遂した薄い紙です。

 

 

絞りリングの挿入に見事に成功した後に薄い紙を引き抜こうとしたのですが、神の厚みで隙間が少なくなり過ぎてしまい神の一部が破れて残ってしまいました。

その後残った紙はピンセットで除去しました。

 

 

次に例の赤矢印のプレートを取付けてせっかく挿入した絞りリングが脱落してしまわないようにロックします。

絞りリングの挿入が完了しました。

絞りリングの動作は非常にスムースで素敵なクリック感を醸し出しています。

 

 

後玉ユニットを取り付けたらマウント部を取付けます。

これは後玉のレンズを傷付けないための保護の意味合いもあります。

今後 FD シリーズの作業の時は後玉取付 ⇒ マウント部取付の流れが定番となりそうです。

このマウント部には黄色矢印のようなレバーが付いています。

 

 

このレバーは上の動画のように幅の広い爪の方をロックする機構の様です。

このレバーがからボディ等とどのように動作が連携するのか現在の私にはわかりませんが、まぁこんな感じで動作します。

 

 

今回のこのデスマーチシリーズでたくさんの FD シリーズレンズを清掃してきて気付いたのですが、

マウント部を鏡胴に取付ける際は幅の広い方の爪を赤&黄色矢印のように跳ね上げてロックした状態にしてから取り付けた方が作業が簡単なような気がします。

 

 

普通の FD シリーズのマウント部はこの様な形状をしています。

通常の状態では幅の広い方の爪はこの位置にあります。

 

 

この爪を上の方に跳ね上げると『カチッ』とロックが掛かります。

この状態で鏡胴に組付けた方がマウント部の双方の爪と鏡胴側の爪の連携の噛み合わせが上手くいくような感じがします。

以上は個人的な感想であり正しいかどうかは判りません。

ではマウント部を鏡胴部に取付けます。

 

 

おっとっと…!

因縁のピンの取付を忘れてしまう所でした。

 

 

マウント部の組上げが完了しました。

が、

眼を皿のようにしてよ~く、よ~く、本当によ~く見てみると…。

 

 

な、なんとぉ!!! 絞りダイアルの数字とレンズの基準となるオレンジ色の線が一致していません!

なにコレ???

つまりクリックボールによるクリック感によって止まる位置が合っていない、正しい位置で止まっていないという事です。

これはかなりの謎です。

こんなトラブル・不具合は初めての経験です!

一体どうやってこのズレを修整・調整すれば良いのでしょうか…。

 

 

答えは実に簡単でした。

ヒントはクリックボールが二個ある事の意味でした。(その理由は後記します)

絞りリングが止まる位置がズレている事を認識したのであれだけ苦労して挿入した絞りリングを再び外してみると…。

なんとクリックボールが一個しか穴に正しく挿入されていませんでした!

そこで再び苦労して今度こそ二個のクリックボールを正しく穴に挿入できて絞りリングを組上げた結果…。

 

 

見事に絞りリングの数字とオレンジの線が一致しました!

その後確認の為にと絞りリングを何回も回転させてカチカチやっていたらあある事に気付いたんです。

オレンジ色の線と絞りリングの数字とオレンジの基準線が一致する場所以外にもクリック感があって止まる場所が有る事に気付いたんです。

それが下の画像です。

 

 

なんと F5.6 と F8.0 の間や F8.0 と F11.0 の間にもクリック感があって絞りリングが止まるんです!

つまり『半絞り単位で絞りを制御できる』仕様になっているんですぅ!

実に驚くべきははキャノンのこだわりです!

そしてこの半絞りの制御を可能にするためにクリックボールが二個必要だったんです。

二個のクリックボールが止まるための位置を決定する溝が実は『それぞれ半絞り分の角度で位相させているんです』

おそらく一個のクリックボールで半絞り分の位相を制御しようとするとあまりにも位相角度が小さくなてしまい(機械的に)クリックボール一個では制御できなかったのでしょう。

そのためクリックボールを二個使用してそれぞれ半絞り分の角度だけ位相させて制御したんだと思います。(現代なら電子制御で簡単なのでしょうか?)

それで今回の私のトラブルの原因は『一個のクリックボールしか正しく挿入されていなかったためにガタが発生してしまい正しい位置で絞り羽根は止まることが出来なかった』ということでした。

結局このトラブルの原因を解明して対策を施すために数時間も費やしてしまい、やはり私は FD シリーズのマウント部の組み立ては未だに『三流のヘタクソ』という事でした⤵⤵⤵

 

 

とにかく何はともあれ今度こそマウント部を正しく組上げる事に成功したようです。

 

 

これでようやく次の前玉の組付けに進めます。

前側はまたっく問題はないのですが、鏡胴内に入るこちら後側のレンズに薄クモリがありました。

 

 

青色LEDで透過してみるとこのように薄クモリが視認できます。

 

 

クリーニング&マイクロファイバークロスで拭き上げをしてみましたが薄クモリは完全に除去はできませんでしたが多少は良くなったと思います。

 

 

前玉が鏡胴部に装着出来ました⤴⤴⤴

ようやくここまで到達できました!

この状態でカメラ本体に装着していよいよ一部の問題を保留にしていた無限遠のピントの確認&再調整ができます。

 

 

早速デジカメで測定をしようと思ったらデジカメのバッテリーの残量がEMPTY(空)になっていましたぁ⤵⤵⤵

しかもなぜか予備バッテリーと充電器が行方不明になっています。

床が機材で積み上げられて散らかりまくっているこの部屋の現状ではおそらくサルベージは不可能です。

新たに購入するしかありません(泣)

 

という事で本日はここまでとさせていただきます。