前回に続きこれからキャノンの広角レンズがしばらく続きます。
広角レンズしかもキャノンの広角レンズであればそれなりに人気があるはずだと思うのですが
何故にぞんざいな扱いを受け我が家で野晒し状態になってたのでしょうか?(この中の二本はレアなため大切に保管されていましたが)
などという前振りを敢えて書いておきながら今回はキャノンの FD 28mm F2.8 S.C. です。
シリアルナンバーは 38312 です。
レンズは素の状態で前玉はとても綺麗でして、後玉は毎度の薄クモリがありましてちょっと、ねぇ。。。
という感じでした。
青色LEDの透過では残念ながら画像には写りませんでしたが、明らかに後玉の表面に薄クモリがあります。
ひょっとすると前回のようにクリーニング&マイクロファイバークロスで拭き上げで除去できるかもしれない感じのレべるです。
外観は…。
ご覧のようにとても綺麗とは言い難いです。
相当汚れてやさぐれていてボロイ感じが出てしまっています⤵⤵⤵
と…!
ここで気付いたのですが、絞りリングが全く動きません!
右にも左にも全く動かずうんともすんとも反応してくれません⤵⤵⤵
これはヤバい感じですね。
絞りリングが半ば固着している原因の究明と対策を施さなければなりません。
なんだか…。再び泥沼にドップリと嵌り込む可能性がありそうな嫌な予感がビンビンと伝わってきます。
そんなこんなで背筋に悪寒を感じながらマウント部に目を遣ると違和感を感じる部分がありました。
黄色矢印のネジがちょっと変です。
ネジが完全に締まっていません。
このネジはマウントに干渉しないように陥没していなければなりません。
という事は…。。。
過去に一度分解されているという事ですね。
でもこんな中途半端な状態になっているのは何かがおかしい。。。
そうです、これは私が5年くらい前に一度分解しているのです。思い出しましたよ。
そしてやはり組上げることが出来ずにバンザイしてしまってブン投げて野晒しにしていた訳ですねぇ⤵⤵⤵
これ、私の黒歴史の再来です⤵⤵⤵ トホホ。。。
わたしはキャノンのFDシリーズレンズのマウント部の組上げ、組み直しが大の苦手というか… できれば手を付けたくありません。
このトラウマとも云えるFDレンズへの超苦手感はこの頃の約5年前に植え付けられたのでしょうねぇ。
こりゃあ、今回はかなり手こずる事が確定したようなもんです⤵⤵⤵
という事であればこのマウント部から分解してクリアしていくしかありませんね。
破損・欠損・欠品等が無ければよいのですが。。。
今回は分解&清掃というよりも分解&修理の色合いの方が遥かに濃くなるでしょう。
まずは以前 FD 55mm F1.2 レンズを分解&組立した時に紛失してしまい唇を嚙み締めなが悔し泣いて自分自身を責め立てた例のピンとスプリングを取り外してピルケースの中に保護します。
ここまで分解してみた結果では破損・欠損・欠品及び止めの組付け間違いはありませんでした。
となると… 絞りリングの組付けあたりに動かない原因が何かあるのでしょうか…。
という事で絞りリングを外してみる事にしたのです...
が…。
その前に減容の絞リングの鏡胴への組付け状態を精査して良く見てみると、
な、なんと絞りリングが鏡胴に対して水平に嵌っていません⁉
水色矢印の幅が手前の方が奥の方より広くなっています(画像の遠近感は無視してください)
この辺に原因が潜んでいそうです。
何はともあれ絞りリングを破損しないように安全に取り外す必要があります。
絞りリングはこの赤矢印のプレートがロック機構の役目をしていて絞りリングが簡単に脱落しない(取り外せない)構造になっています。
ですからこのプレートを取り外します。
そして問題無く絞りリングを安全に取り外してみると…。
クリックボールが二つ共にありませんでした⤵⤵⤵
クリックボールどころか黄色矢印の方はテンション用のスプリングすらありません!!!
このためにすき間が過大になってしまい絞りリングが鏡胴に対して斜めに嵌ってしまって動かなくなってしまっていたのでしょう。
当時(約5年前)の私はこれらの部品を紛失したことに大いに失望しながら自責の念に駆られて不貞腐れながら匙を投げるかの如くこのレンズを仮組上げして放棄してしまったのでしょう。
当時はクリックボールの紛失による自身のミスで再組み立て不能となるケースが多数発生したのをトラウマのように記憶しています。
そして完全に思い出しました!
そのクリックボールを紛失する遠因となったのが FD レンズシリーズのマウント部の爪の組み合わせに毎回非常に苦戦してしまい、何度も分解&組立を繰り返しているうちに頭に血が昇ってしまいクリックボールの存在を忘れてしまい、いつの間にかクリックボールを紛失していて組上げ不能にしてしまうという過ちを短期間で何度も繰り返してしまったのです。
そのために以降は FD シリーズのレンズを無意識のうちに遠ざけていたんです。(実はオリンパスの Zuiko レンズもクリックボールの紛失が連発させました)
その失敗を半面容姿として、その対策処置として紛失前に各メーカーが使用しているクリックボールの直径を記録して同じサイズの各種スチールボールを予備で在庫するようにしたんです。
今回はそんな過去の自身の失敗をリカバリーするための作業というか自身の黒歴史リベンジマッチですね。
ただ…、そのためにまたもや当初予定していた以上のとてつもない作業&時間を費やすことがここで決定してしまった訳です⤵⤵⤵
費用対効果という観念は再び楽屋に戻ってもらう事になります⤵⤵⤵
と、愚痴を言っていてもいても仕方がありません。とにかくようやく修理の方向性が確定した訳ですから粛々と作業を進める事にします。
作業中にレンズにダメージを与えたくないので前玉と後玉の各ユニットを取り外そうとしたのですが、後玉はユニットで外すことは出来ず、各レンズをバラバラに取り外すしかありません。
それはまた違う意味で組立ミスを行う可能性が有るのでやりたくはありません。
なので画像のように後玉は養生テープでカバーする事にしました。
次に前玉ユニットを取り外そうと銘板に手をかけたのですが、いつものようにゴムオープナーで銘板を緩める事ができません!
その原因は不明なのですが、どうやら銘板がネジ山を乗り越えて斜めになってしまってネジ山に噛み込んでしまっているようで緩まないようです。
しかし!
ここで最近購入したスマホやノートPCのケースを開く工具のレバーが大活躍してくれました。
このレバー樹脂製のため同じ樹脂製である銘板への攻撃性が低いのでダメージを与えにくいです。
ゴムオープナーと協調しながらこのように銘板を水平に戻すようにして無事に外すことが出来ました。
無手勝流に自身のアイデアを駆使して他業種の工具をも積極的流用するのもアリだと思います。
常に情報のアンテナは張りつめておくべきですね。
銘板が外れた次はフィルターリングです。
そしていよいよ前玉です。
当初黄色矢印の穴にカニ目スパナを掛けて外すのだと思ったのですが、これでは前玉の一番手前のレンズが外れるだけで意味がありませんでした。
正解は赤矢印のネジを緩める事でした。
フォーカスリングを外す前に今回はペイントマーカーで合いマークを付けておきます。
この作業はあまり意味は無いのですが予備保険というか暫定処理みたいなものですね。
赤矢印のプレートがフォーカスリング(ヘリコイドリング)の過回転・オーバーラン防止のロック機構と無限遠の位置の固定の役割を担っています。
このプレートを外してヘリコイドリング一式を分解します。
本当はここまでやりたくなかったんですよぉ⤵⤵⤵
エライ手間と時間と手間が掛かってしまいますから…。
だけどヘリコイドリングの動きが緩かったのでグリスアップするべきだと判断したのでここまでやる事に…。
こんなはずじゃぁなかったんですけどねぇ⤵⤵⤵
全ては過去の自分合悪い。。。⤵⤵⤵
この後この三つのヘリコイドリングと絞りリングと銘板を中性洗剤でガシガシとお湯洗いして文字の黄ばみを多少除去しました。
やはり今回はかなりの長丁場になりましたので全編・後編の二部構成とさせていただきます。
正真正銘のデスマーチになってしまいました。






















