標準レンズ 分解&清掃デスマーチ MINOLTA 編の続きです。
ミノルタのレンズは今回を含め後二本の予定です。
今回は MC ROKKOR-PF 58mm F1.4 です。
レンズに酷い傷が付いていてクリーニングを断念した MC ROKKOR-PF 58mm F1.7
の上位機種になります。
シリアルナンバーは 5878090 です。
ヘリコイドが少し硬い気がします。
レンズは前玉・後玉共にホコリが酷いですが内側はとても綺麗なようです。
銘板を外したら3本のネジが出てきました。
フォーカスリングを外すと今度は4本のネジが出てきました。
ネジの本数は違えど基本構造は同じのようです。
4本のネジを外すとやはり今までと同じように前後玉のレンズユニットが絞り羽根ユニットと一体で抜き出せました。
その後ケガキ針で合いマークを傷付けながら3本のネジを緩めてフォーカスリングを外します。
合いマークは最早慣習の一つでしかありませんが…。
ただ、構造が一部更新されていましてレンズユニット側と本体側の絞り羽根の動きの連携・制御構造が変わっていました。
連携・制御構造が変わったというよりも一部の部品の形状が変わったと言うべきでしょうか。
赤矢印と黄色矢印のレンズと本体がそれぞれ連携する部品の構造が変わっています。
ヘリコイドはこんな感じでした。
絞りリングがかなり汚れていて美観があまりよろしくありませんね。
アルカリ電解水を使って清掃しました。
多少は美観が上がったかと思われます。
フォーカスリングも少し汚れていて美観がよろしくなかったのでアルカリ電解水で清掃してみました。
文字の色がオリジナルの状態に近いレベルまで戻ったので美観が向上したと思われます。
ヘリコイドをいつものCRC 3-36でクリーニングします。
その後モリブデングリスを塗布します。
ただ塗布するという感じではなくヘリコイドの螺旋の溝にグリスを押し込むように塗布します。
この様にヘリコイドを回転させて何回か上下させることでモリブデングリスを馴染ませます。
私の主観なのですが、ヘリコイドや他の各部の部品の精度が以前のレンズより向上している感じがしました。
モリブデングリスが馴染んだら溢れたグリスを拭き取ります。
余計なグリスが絞りリング等に付着してしまいました。
後ほど改めてクリーニングします。
さてこれよりレンズを攻めます。
前後玉の表面を軽くクリーニングして内側の状態をチェックします。
前玉の内側には赤矢印のカビが視認できました。
コレは後玉側からアクセスできそうです。
後玉の表面にしつこい汚れが付着している感がありますが、内側は問題無さそうです。
ここで特筆するべきポイントが有ります。
赤矢印の絞り羽根を開閉するピンにリターンスプリングが装着されています。
前モデルまではリターンスプリングが装着されていなかったので絞り羽根を開放で固定する事ができたのですが、このレンズではこの状態ですと常にF16の状態になってしまいます。
後玉のユニットを外して前玉にアクセスします。
見事なカビを視認できました。
絞り羽根が閉じた状態だと前玉の内側レンズにアクセスできないので件のリターンスプリングを外しておきます。
クリーニング&マイクロファイバークロスにて拭き上げを行うとカビの痕は視認できなくなりました。
前後玉レンズユニットを組上げてから青色LEDの透過テストを行いましたらこのようになりました。
後玉表面に傷ではなく薄いクモリがあるため光の角度によってはそれを視認できます。
絞りリングに付着していたモリブデングリスを除去してからフォーカスリングを取付けます。
フォーカスリング(ヘリコイドリング)は少し重い感じがしますが感触は悪くありません。
フォーカスリングを暫定位置で取り付けます。
はい、いつもの無限遠のピントの再調整です。
ゴメンなさい🙇
オリジナルの無限遠の状態の画像を撮るのを忘れてしまいました。
ピントの再調整の結果は画像の通りです。
さて無限遠のピントの再調整も終わりましたのでフィルターリングを取付けて銘板も
取付て完成です。
『緑のロッコール』です!
後玉は若干難ありでしょうか⤵⤵⤵
薄クモリがちょっと気になります。
本体は…。まぁ、それなりに頑張って綺麗になるように頑張ってみました。
基本的な構造は一貫して前モデルを踏襲していますが、使用されている部品の一つ一つのクオリティや精度は向上しているような気が個人的には感じました。
ミノルタのレンズはとても良いと思います。





























