オリンパスのPEN-Dです。
今回はまずこの部品取り機で無限遠のピント調整が出来るかどうかリハーサルをして成功したら対象の個体で本番に挑戦します。
こちらはかなりピントが合っていません。
どうやら現在の無限遠の位置よりもさらに奥(左回転)に正しいピントがあるようです。
フォーカスリングとヘリコイドリングを連結している3本のイモネジを緩めて連結を開放してヘリコイドリングは動かさずフォーカスリングだけ近距離の位置(右回転)に動かします。
そして2本のネジを締め込んで再び両者を連結して無限遠方向(左回転)させます。
新しい無限遠の位置ではちょっと奥に行き過ぎてたので戻して(右回転)ベストな位置を見つけます。
画像のようにピントを詰めることができました。
以前とはピントがまるで違います。
ここで再びイモネジを緩めて連結を開放してフォーカスリングだけを左回転させて無限遠の位置に合わせてからイモネジを締め込んでフォーカスリングとヘリコイドリングを連結させて完成です。
ヨシ!できましたね。
それでは本番に行きましょう。
再び軍艦と露出計を数します。
革を剥がして前板を外します。
この状態で無限遠のピント調整を行います。
ここまでピントを追い詰めることが出来ました。
調整前のピントはこんな感じでした。
較べると違いがハッキリと判ります。
ここから先の組み立ては(その3)と全く同じなので被ってしまうために省略します。
今回のPEN-Dのオリジナル状態での無限遠のピントはかなり精確でした。
再調整の必要が無いレベルでした。
ゾーンフォーカス式のハーフサイズカメラとなれば低コストで大量生産し薄利多売となるでしょから、生産ラインで無限遠の微調整なんてしていたらたまったものではないでしょう。
当時であればオートコリメーターを使うか専用治具をあしらったフォーカススクリーンを使って作業をするのでしょうからかなりの時間と手間がかかるでしょうし専用工具のコストもバカになりません。
おそらく『ヘリコイドリングを○○迄締め込んでから何分の一回転戻し』なんて感じで作業マニュアルとかに書いてあってそれに倣って作業をしていたのではないかと思います。
私が行っているデジタルカメラを使って無限遠のピント調整を行う方法は正確な方法かどうかについては、ちょっと不安な部分もあります。
フィルムの厚さやフィルムとフィルム室の隙間とかの分が含まれていません。
ただ、オリジナル状態であれだけピントがズレているのですから調整するに越したことはないと思います。
何にせよオリンパスは当時かなり精密に製造していたのではないかと思われます。
次回はいよいよテスト撮影の結果発表となります。







