ヤシカのLynx-14です。

 

 

とてつもない大口径レンズを持つレンジファインダーカメラです。

ヤシカクオリティと揶揄しながら修理に手間取りながらもこのカメラに限って私はかなり気に入っております。

それは写り、映りがとても良いからです。

今回のテスト撮影の結果も当にその通りとなりました。

ただ一点、今回のテスト撮影では意外な結果というか、かなりユニークなデータが取れました。

 

今回使用したフイルムはKodak UltraMax ASA400

電池の電圧は1.506Vでした。

 

 

最初はいつもの窓からの撮影です。

ハーフサイズではなく35mmのフルサイズのせいもあるかもしれませんが素晴らしいクォリティです。

映り特に色味がとても良い感じがします。

 

パッと見にはいつもと変わらない感じなのですが、この撮影で問題が発生しました。

これは朝の8時過ぎの撮影だったため逆光気味になっていたのですが、Lynx-14の露出計のメータではシャッタースピード1/500秒にして絞りをF16にしても2絞りくらいオーバー(光が多すぎ)と示されてました。

 

 

しかしセコニックの単独露出計L-188では1/500秒でF8-F11の間と示されています。

 

 

そして同じくセコニックのマイクロリーダーでは1/500秒でF16-F22の間を示していました。

この二つの露出計の数値の違いは個人的には受光する入射角の違いからくるのではないかと思い込んでいるのですが、今までテスト撮影してきた経験上この窓からの撮影では1/250または1/500秒でF8~F16の範囲に収まるはずです。

ですので敢えて1/500秒F16にセットして撮影に挑戦してみました。

その結果が上記の画像でしてとても素晴らしい写り、映りでした。

露出的には問題なかったようです。

 

 

ということはLynx-14の露出計が狂っているのでしょうか?

念のため二つのセコニックの単独距離計を同伴させることにしたのですが、このような暗い場所の数値は概ね一致していました。

 

 

またこのような状況でも露出はバッチリ合っていまいた。

 

 

コチラも露出は合っていました。

では先刻の露出計の動きはったい何だったのでしょう?

それにしてもとてもシャープな解像度です。

 

 

とここで再び問題が発生しました!

またもやLynx-14の露出計のメーターが振り切れてしまいました。

ココである事にきづきました。

逆光です。どうやら露出計は逆光に過敏に反応しているようです。

という事でこちらもワザと1/500秒絞りF16で撮影してみました。

その時点では現像した結果で判断ができると思っていましたが、結果はご覧の通りです。

中心部が若干白く飛んでいるようですが概ね良好です。

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺は全く文句の付け所がありません。

素晴らしいの一言です。

 

 

さて、ここで商店街を撮影してみたのですが…。

コチラは順光の状態で。

 

 

向き直って逆光の状態で撮影しようとしたら見事に露出計のメーターが振り切れてしまいました。

そこで歩道の影の部分を大幅に取り入れる事によって調整をしたらこんな感じになりました。

 

 

コチラも当初は反対向き(右方向から)で撮影しようと思ったのですが逆光が余りにも酷くて向き直って撮影しています。

 

 

 

 

コチラもいつもは反対向きで撮影しているのですが逆光に反応してメーターが振り切れてしまうので向き直って順光にして被写界深度を確認するために距離を3mに固定して撮影しました。

絞りはF16です。

 

 

この画像だけ白く露出オーバーしたように映っているのですが、この時の状態を記憶しておりません。

基本的に建物の影になっているので露出オーバーにはなりにくいと思うのですが…。

 

 

 

 

 

光と影のコントラストも鮮やかに映っています。

露出計が狂っていたらこんな風に映えないのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

安定しています。

 

 

これも露出計が少しオーバーを示していたのですが無視して撮影しました。

そしたらこの様に素晴らしい結果になりました!

ヤシカLynx-14ってこんなにシャープに映るんだったっけかなぁ。

 

 

コレは逆光気味で明らかに露出がオーバーしてますね。

 

 

一番奥に東京湾がありまして貨物船が写っているのが見えるでしょうか?

 

Lynx-14ってこんなにも美しくシャープに写る、映るんだったっけ?

と不思議に思い過去に3台テスト撮影した画像を見直してみたら全て似たような写り、映りをしていました。

恐らく修理時にヤシカクオリティに悩まされ散々な思いをさせられていたためにテスト撮影時も気分が⤵⤵⤵になっていたためではないでようか。

この写りの良さには大口径のレンズが貢献しているのでしょうか。

そうであればまさに『目玉のおやじ』の面目躍如ですね。

 

露出計が逆光に過敏に反応するという点はそれ程問題にならないと思います。

そもそも逆光で撮影する事に問題がありますし、フィルムをASA100とかにすればカバーできるのではないかと思います。

むしろ鈍感な方が問題になるのではないかと思います。

あともう一つ気付いたことがあります。

今回の個体は程度が異常とも思えるほど程度が良く露出計の配線周りの電線や接点やハンダ付け部分等に腐食や劣化が全くありませんでした。

このため腐食や劣化による電圧降下が起きておらず1.5Vの電圧では高すぎたのかもしれません。

 

とはいえこれ程極上のヤシカLynx-14の個体は滅多に出てこないと思います。

ヤシカクオリティに悩まされて修理作業を散々に悩まされますが私はLynx-14が大好きです。