ヤシカLynx-14の続きです。

 

 

何回見ても非常に大きなレンズ(目玉)です。

 

 

前玉に較べて小さくなる後玉レンズですら上下がフィルムの画角からっカットされる程の大口径レンズです。

 

 

今回はファインダーと蓋を接着するという感じではなく、角の二カ所に外側に点状にエポキシ接着剤を盛り付けることによって双方を固定しました。

こうしておけば将来再び分解する必要が発生した時に比較的簡単に蓋を取ることが出来るでしょう。

 

 

そして革を貼り付けます。

今回は革を剥がす必要性が全くありませんでした。

全くもってとんだ骨折り損です。

そもそもLynx-14の革は薄くて脆弱で使用されている接着剤もが非常に強固で革を剥がすのが非常に難しいです。(各種ミラーに使われている接着剤は剥がれやすいのに...)

このため革に穴を開けてしまったり切れ目を入れてしまったり、カメラ側に革の一部が残ってしまい更に薄くなったりとかなり危険な状態にしてしまいました。

 

 

ですが新たな接着剤を使って上手に貼り直しをしてやれば革の穴や切れ目は目視で発見する事は出来なくなります。

ある程度時間が経過したら有機溶剤を使ってはみ出した接着剤を除去します。

 

 

 

また、革を剥がした時にボディの塗装の一部を剥がしてしまいました。

タッチアップする必要があります。

 

 

 

最初に金属と塗膜の密着性をげるために下地としてプライマーを塗ります。

私はガイアノーツのマルチプライマーを使っています。

プライマー塗布後に乾燥したらセミグロスブラック(半艶消黒)を塗布します。

塗料には乾燥を遅らせるリターダーを添加します。

これにより筆塗時に起こりがちなかった筆ムラを無くなるようにします。

塗料の乾燥のため一晩放置しました。

 

 

こんな稚拙なタッチアップでは新品の商品だと一目で違和感を感じてしまいますが、50年以上経過した中古品だと全く違和感がありません。

 

 

軍艦を載せる前にフィルムカウンターがちゃんと動くかどうか確認します。

修理が終わって『やったぁ、完成だ!』って思ったのにフィルムカウンターが動いていなくて再修理になる事が多々あるためです。

 

 

確認ができたらカウンターのインジケーターを取り付けます。

取付ネジには念のため緩み止めの接着剤を塗布しておきます。

 

 

軍艦が載りました。

 

 

フィルムの巻上げと巻き戻しレバーを取り付けて完成です。

 

本当はもう一手間の作業として露出計に流れる電気の接点をクリーニングして接触不良を解消(減少)させようと思ったのですが、通電して動作確認をしたらとてもスムーズに針が動いたので現状で無問題ということでこれにて完了です。

 

組上げてから改めて全体を眺めてみると、やはり非常に程度の良い個体です。

いままで約10台のLynx-14を分解してきましたが今回の個体が段違いに美しいです。