キャノンのデミEE17です。

 

 

昨日からの続きです。

いよいよ前板を本体に組付けます。

先ず変形防止のために取り外しておいたフォーカスインジケーターの指針を取り付けます。

この針を変形させてしまうとフォーカスインジケーターの距離の表示がズレてしまいます。その修正に膨大な時間を浪費してしまいます。

 

 

取付後はフォーカスリングを最短距離の方に動かしておくと比較的今後の作業時の針の変形を抑えられます。

 

 

電池室とcds素子を繋ぐ電線を新品に交換します。

この際にオリジナルよりも少し長くしておくと再び分解・修理をする際の助けになります。

 

 

電線を電池室の端子にハンダ付けします。

 

 

電池室を本体に取り付けます。

この際に電池室の端子が本体に接触しないようにします。

 

 

シャッターボタン(アーム)のリターンスプリングをシャフトに挿入してから前板を所定の位置に取り付け四本のネジ(赤矢印)で固定します。

 

 

前板にあるシャッターチャージアームを本体の巻上げレバー機構にEリング(赤矢印)で繋げます。

そしてリターンスプリングをシャッターチャージアームに取り付けます。

この際にリターンスプリングが外れてしまわないようにスプイングの端が嵌っているアームの穴を接着剤で穴埋めしておきます。(黄矢印)

 

 

ストロボ端子の配線をハンダ付けします。

 

 

ストロボ端子とcds素子に繋がる三本の配線を付属のプレートで固定します。

 

 

露出計ASSYを取り付けます。

この際に露出計から生えている二本のアームがそれぞれ本体側の各部と正しくリンク・動作するように挿入します。

 

 

露出計を三本のネジで固定出来たら接着剤をネジに塗布して緩み止めにします。

黒と黄の配線をcds素子の端子にハンダ付けします。この際に黒色側のハンダ付けは可変抵抗器の端子も一緒にハンダ付けする事になるので3in1のハンダ付けとなりますなので少々テクニックが必要となります。

ハンダ付けが終わったらビニュールチューブを被せて絶縁対策をしておきます。

 

 

前板が取り付きました。

なお、シャッター羽根と絞り羽根は油分もなく非常に良い状態でスムーズに動作するのでベンジンで軽く清掃する程度にしておきました。

露出計の指針がちょっとズレているのが気になります。

後で制度を確認します。必要であれば交換します。

 

 

ファインダーを取り付けます。

前述のように三本のネジの内右側だけが外径が太いです。

ネジの緩み止めのためネジの頭に接着剤を塗布します。

あれだけ細心の注意を払ったにもかかわらずフォーカスインジケーターの針が変形していました。

ですが僅かな修正だけで元に戻ったのが幸いです。

 

 

ファインダーが取り付いたことで前板関連の組付けは完了しました。

本日はここまでとします。

 

次回は無限遠のピントを確認して必要であれば再調整を行います。