ヤシカのハーフ14です。
この個体でのテスト撮影もとうとう5回目になりました。
フィルムカメラで実際に撮影している方ならばフィルムと現像料+CDデータ書き込みの費用が5本分になるとどれくらい高額になるかご存知のはずです。
正直たまったものではありません。
今までは近所のカメラのキタムラさんで現像をお願いしていました。
値段は高いのですがわずか一時間で現像が仕上がるのが魅力なのでお願いいしていたのですが、流石にこのような事態になると少しでも費用を抑えなければなりません。
何か良い方法はないもんかと悩んでいる時にヤフオクで『フィルム 現像』で検索してみたらいくつかヒットしました!
これだと日数はかかりますが、やり方によっては現像代が半額になります。
今回はこの方法で現像してもらいました。
そして今回の結果が悪ければこのカメラは修理不能としてジャンク扱いにします。
それと今までは測距離用としてアサヒペンタックスSPを随伴させていたのですが、大きくて重いので中古のレーザー距離計を入手しました。
こんな感じでレーザーを当てて距離を測ります。
コレで少しは撮影が楽になってくれればありがたいです。
それで実際に使ってみた感想なんですが…。
ハッキリ言わせてもらうととても使いにくいです⤵⤵⤵
測定する対象が樹木のように丸い物体だとエラー(測定不能)が出まくります。
距離が3mを超えると赤いレーザーの光が小さくなり過ぎて見えなくなってしまい、どこに照射しているのか判別できなくなってしまいます。
これだと本来の使用目的だろうと思われる建築関係でもほぼ使い物にならないのではないか、もしくは非常に時間と手間がかかってしまうのではないかと思われます。
ですからヤフオクやメルカリで比較的多数出品されているのではないでしょうか。
しかも傷の少ない程度の良い商品が。
まぁ、買ってしまったので不便でも今後も使い続ける予定です。
さて、今回使用したフィルムは Kodak ULTRAMAX ASA400
電池の挿入時の電圧は 1.564V でした。
いつもの窓からの風景です。
あっ、かなり良いですね、素晴らしい。
でも今までと違ってなんか粒子が荒いような気がします。
とはいえ今までとは全く違います。
どうやら今回こそ正しく修理できたようです。
正しく動作さえしてくれればヤシカハーフ14はキチンと写ります。
うん。
暗い場所でもしっかりと映っています。
特に右は殆ど絞り開放状態だったのにキチンと映っています。
そうそう、この感じの映えがハーフ14なんですよ。
細かい部分までしっかりと写る映るんです。
ただ…。粒子がどうにもキタムラさんより荒いですねぇ。
無限遠を調整した効果もしっかりと出ています。
文字も綺麗に写っています。
四角い物がしっかりと四角く写っています。しかも無限遠でもピントがピッタリ。
左の針葉樹の葉もしっかりと表現されています。
いやぁ~これはすごい!
左側がこんなに明るく綺麗に映るとは。
キャノンデミEE17やオリンパスペンEES-2とはまた違った良さがあります。
なんか中心部が少し白くボケているような気がしますが。
フレアとも違うような。
これも右の中心が白くなっていますねぇ。
でも左は白くなっていません。
左は完全な日陰、右は少し逆光気味です。
色味もすごいですねぇ。
でもやはり粒子の粗さを感じます。
左はやはり真ん中が少し白く感じます。
左は手前の黄色い動物にピントを合わせたのですが
奥の白クマまでピントが合っています。
被写界深度も優秀ですね。
やはり真ん中が白いですね。
ボケているというより色が抜けているような感じです。
この映りもよいですね。
発色や明るさもイイ感じです。
日陰も良く写っています。
この写り映りから見て今まで修理してきたヤシカハーフ14の中で一番良い描写力があります。
どぅ~も真ん中が白くなるのが気になります。
水面の描写が凄いですねぇ~。
現像屋さんが違うとこうも仕上がりに違いが出るとは思っていませんでした。
真ん中が若干白くなる件もカメラのレンズを確認してみましたが前後玉ともにクモリどころか汚れもありませんでした。
というか前4回のテスト撮影でまともに写っていた画像達には白くなる現象は出ていませんでした。
更にフィルムの粒子が荒いというか、昔のコダック トライXをASA800に増感して撮影したみたいな感じです。
それらを加味しなくても今回のテスト撮影は予測を遥かに超えた素晴らしい結果になりました。
今までで五本の指に入る美しさです。
どうやら無限遠を調整したのが今回の好結果に繋ったのではないかと思います。
この前にテスト撮影したキャノンデミEE17も無限遠を調整したのですが、今までよりもかなりシャープに映っていました。
ゾーンフォーカスカメラに無限遠の再調整をすると好結果に繋がるのかもしれません。
シャッターがまともに開かないとか、露出計の取付部のバカ穴のおかげで調整が非常に面倒くさいとか、ファインダー内の露出計の指針の数値がちょっと怪しいとか精度や品質に懐疑的な部分は多々あります。
ですがそれでも組み立てる側の人間が試行錯誤しながら時間と手間をかけてあげればとんでもなく良く写る映るカメラです。
手間のかかる子ほど可愛い。 それがヤシカ ハーフ14なんだと私は思っています。
でも…、今回は本当に辛かったなぁ~⤵⤵⤵
何度心が折れそうになったことか…。
最後に...
今回のテスト撮影ではセコニックの露出計を同行させて何回か露出をチェックしました。その結果ハーフ14のファインダー内の露出計のインジケーターの指針は概ね合っていました。
シャッタースピードの最速が1/800秒というのはやはり理論値のようで実際には1/500秒あたりが最速ではないかと思われます。