キャノンのデミEE17です。
ようやく天気が晴れたので本日テスト撮影を行いました。
同伴したヤシカのハーフ14のテスト撮影結果が散々なものとなってしまい再分解による修理を余儀なくさせられてしまいました。
果たしてこちらはどうなるでしょうか。
使用したフイルムはKodak UltraMax ASA400
電池の電圧は挿入時1.562Vでした。
ウォッ!
初っ端から映えてる!
無限遠を調整した結果が左の画像にでています。
右側は光と影が混在する状況で撮影してみたのですが暗い部分が黒く潰れている感じはしますが光と影のコントラストはとても良く表現されています。
露出も合っているようですね。
ただ日陰での撮影になるとこの個体は暗めに表現されるようです。
コントラストも良いです。
直線的に角ばった物体の写りも良いですね。
左の針葉樹の葉の写り方が素晴らしいです。
日陰の部分がかなり暗い様な気がするのですが、奥の日当たりの部分に露出が合っているようなので実際もこんなもんなのでしょうね。
右の画像はピントを無限遠にして撮影したのですがどうですかこの映り!
私が今までに修理したデミEE17の中で一番シャープな写りです。
無限遠を調整した結果がまさかこんなことになるとは思いませんでした。
天気が雨の連続でテスト撮影の続きに行けない期間にカメラを机から落としてしまいそのショックで裏蓋が開いてしまいました。
そのためこの後の何枚かの写りに影響が出てしまいました。
左側ですが文字がクッキリと写っています。
良いですねぇ~。
飛びました。
復活です。
やっぱりコントラストが強すぎるような気が。
まぁ個体の癖が解れば日陰での撮影の時にASA感度を1~2段階下げればよいだけですから。
左側の画像に驚かされました!
こんな細かい文字でも拡大すれば読めるほどの解像度です。
今迄これを超える解像度を叩き出したのはオリンパスTRIP35とペンEES-2だけです。
(ペンD3は撮影していませんでした)
デミEE17で両者に肉薄できるようになると思いもしませんでした。
もうこれ以上の説明は不要かと思います。
大量生産品にとってコストの削減は大変重要な課題だと思います。
コストは販売価格に直結していますから少しでも安く販売するためにはコストの削減しなくてはなりません。
そのような状況下で非常に限られた少ない作業時間でしかも流れ作業で組み立てているのですから『針の穴に糸を通すような』精密さで無限遠の調整なんてやっていられないでしょう。
ですからおそらく『ヘリコイドを締め込んだ状態から約○回転戻し』といったような感じで作業マニュアルには記載されていたのではないでしょうか。
ある程度の許容範囲を持たせていたと思います。
それを今回文明の利器とも云えるデジタルカメラを使いながらかなりの時間をかけてギチギチまでピントを追い込んだわけです。
ひょっとすると本来の性能より向上できたのかもしれません。
今回のヤシカハーフ14とキャノンデミE17のテスト撮影では当に『無限遠の調整』の有無で明暗がはっきりとわかれてしまいました。
註;以上はあくまで私個人の一方的な考えであり解釈であります。事実とは違ってい
る可能性があります。
また一眼レフカメラ用のレンズ等は非常に精緻に作り上げられているため自分で
無限遠の調整をしてしまうと逆に性能を下げてしまう可能性もあります。