ヤシカのハーフ 14です。

 

 

昨日に前板の組上げを完了しましたので修理(レストア)の峠は越えたようなものです。

 

 

後玉の清掃を行います。

以前に破壊してしまった二台のハーフ 14のレンズもあるので三個の中から一番程度の良い物を選びます。

分解の必要がないほど程度の良い物がありました。

前後のレンズだけを清掃します。

 

 

後玉を前板に取り付けます。

 

 

次は前玉です。

鏡胴から取り外す時にとても固かったため、レンズの取付リングだけが先に緩んでしまいました。

こうなると前のレンズは取り外して清掃しなければなりません。

 

 

後玉同様三個の中から選び出します。

 

 
目視だとカビも傷もクモリもない良好なレンズに見えるのですが、青LEDの光に当てるとクモリが沢山見えます。
以前に『このクモリは撮影に影響があるのか?』と記事にしてテスト撮影をしてみました。
結果は私が見る限り影響はありませんでした。
 
閑話休題
 
結局、前玉も分解する必要のない素晴らしく程度の良いレンズがありました。
ミントコンディションですね。
これを使います。
 
 
さて、いよいよ前板をボディに取り付けようかと思いながらボディを眺めていると...
ナニカガオカシイ! と感じボディをジッっと睨みつけると、
ウゲッ!『フィルムカウンターのシャフトが白い粉を吹いている』じゃないですか!
ナンじゃぁコリャァ?
恐る恐るシャフトの動きを確認するとやはり動きません!
というよりも固着しています⤵⤵⤵
その他のフィルムカウンター周りの部品も腐食の影響で動きがかなり渋くなっています。
コリャぁヤバいと思って慌ててしまい、撮影せずに防錆剤を吹き付けてしまいました。
画像は防錆剤を浸透させてシャフトが動くようにさせて、フィルムカウンターを全バラして清掃した状態です。
 
 
それでもまだ矢印のシャフトの色がおかしい。
 
 
普通はこういう色をしています。
そう真鍮です。
 
 
それがどうやったらここまで腐食するのでしょうかね?
シャフトの直下に電池室があるので電池の液漏れの影響でしょうか?
でも電線は活きていたんだけどなぁ~。
という事でシャフトを取り出しました。
 
 
#320の耐水ペーパーである程度までカラ研ぎしてからサンポールに漬け込みました。
漬けている間に晩酌用のおつまみとお酒を買いに行ってその後再び#600の耐水ペーパーでカラ研ぎしてこの状態まで戻しました。
 
 
フィルムカウンターのその他の部品とボディ周りを防錆剤で清掃しました。
 
 
組み上がったフィルムカウンター
ものすごく動きがスムーズになりました。
 
 
シャフトもこの様になりました。
でも…。この部分というのは前板を組付けて革を貼ってしまうと外からは全く見えないんですよねぇ。
だからここまでする必要はないんじゃないかとも考えたんですが、
『コレは修理じゃない、レストアだ!』
という精神でやる事に。
 
本日はここまでです。
明日届くと思っていた川魚が今日届いてしまったのでこれから水槽にお迎えしなければなりません。
明日はモルト貼りから始まります。