ヤシカのハーフ 17です。

 

 

前回の投稿で私は露出計とファインダー内の露出計インジケーターの針の指針の関係について以下の様に書きました。

 

『ファインダー内の露出計インジケーターの針の指針を調整しようとしてセコニックのL-188と数値を合わせようとしたのですが、それぞれの数値がかけ離れ過ぎていたためどうにも調整できませんでした。

おそらく1/800秒で合わせると1/30秒が合わなくなり1/30秒で合わせると1/800秒が合わなくなるといった感じになると思います。

やはりハーフ 17の指針は大体の参考値といった感じと思って使うものなのかもしれませんのかもしれません。』と。

 

ですがこれは私の間違った解釈で事実無根であった事が判明しました。

そんないい加減で曖昧な構造ではありませんでした。むしろとても緻密で凝った構造をしていました。

皆さまには時事と違う記事を書き上げて投稿してしまいまことに申し訳ありませんでした。

ヤシカ ハーフ 17本体とこのカメラの設計製作に関わった方々にも謝罪いたします。

 

それではいかに自分の解釈が間違っていると判明したキッカケと正しい露出計とファインダー内の露出計インジケーターの針の指針の関係及び構造について改めて以下に記いたします。

 

昨日テスト撮影をしていた時に撮影可能枚数に余裕があっためファインダー内の露出計インジケーターの針の指針の動きを確認してみようと太陽を撮影しようとしました。

フィルムはASA400なので晴天の太陽にカメラを向ければインジケータの針の位置は当然1/800秒またはOVERになると思っていたのですがイザやってみると実際の指針は1/250秒でした!

いやいやいや、これはおかしいです。

シャッター羽根が絞り羽根を兼ねているので1/250秒だとF値は5.6~8.0になってしまいます。晴天のお昼時にカメラを太陽に向けてそんな数値になるわけがありません!

再び軍艦を外して露出計の針を調整する事にしました。

あれやこれやといじっているうちに妙な事に気付きました

 

 

この画像はASAダイアルを400にセットしてレンズキャップで塞いでいる状態なのですが、露出計の針(矢印)は最アンダーの右に振り切れていません。

本来なら光量ゼロですから右に振り切れなければなりません。

何故でしょう?

 

 

それとコレです。

半透明の赤い物体です。

コレはなんの意味・役割があるのでしょうか?

以前からコレの存在は気になっていましたが、理解不能なため変える事を放置していました。

なので今回は徹底的に調べてみます。

 

 

拡大した画像です。

まるでオリンパス ペン シリーズの『赤ベロ』のようです。

なので私はコレを以後『赤ベロもどき』と呼称します。

コレはファインダー内に入り込んでいます。

『赤い』という事は大体露出のアンダーorオーバーまたはシャッタースピードが低速等の警告を意味していると思われますが詳細が判明しません。

 

 

赤ベロもどきが付いているレバーの反対側はこの様になっていて裏側にピンが出ていて奥の黒い部分に入り込んでいます。

ASAダイアルが400(最高)の位置だとこの位置にあるのですが…

 

 

ASAダイアルが12(最低)の状態にするとこの位置になります。

ASA400の時よりレバーが下がっていますね。

 

 

そしてASAダイアルが400の状態の赤ベロもどき。

どうやらシャッタースピードを赤く表示しているようです。

画像では見えにくいですが1/125秒あたりから低速が赤く表示されているようです。

 

 

ASAダイアルが12の状態の赤ベロもどき。

1/30秒だけが赤く表示されています。

 

 

ファインダーからの眺めです。

ASA400の状態では1/125秒から上の低速域が赤くなっています。

 

 

ASA12の状態では1/30秒だけが赤くなっています。

つまりASAダイアルを動かすことによって赤ベロもどきが上下するようです。

ファインダーを覗き込みながらASAダイアルを回すとASA400~ASA100の間で段階的に1/125~1/30秒まで動きます。

一体これにはどういった意味があるのでしょうか?

 

 

ASAダイアルは露出計の直上にあります。

ASAダイアルを動かしながらフと露出計の針に目をやると、さっきは右に振り切れていなかった針が右に振り切れていました。

ということは.....と更に検索をしていると

ASAダイアルは露出計を回転させていたことが判明しました!

露出計が回転しているから針が最アンダーの位置に来ない場合もあるわけなんですね。

つまり露出計が測光できる範囲はある一定の範囲であって全域をカバーできない。ですから露出計を回転させる事によって測光ゾーンをシャッタースピード低速~高速またはその逆へと順次移動させているのではないかと思います。

そして露出計の上部外周にはカムのような物が付いていて回転することによって赤ベロもどきが付いたレバーを上下させていたのです。

 

もしこの考えが当たっていればファインダー内の露出計インジケーターの針が最アンダーを示す指針の位置はASAダイアルの位置によって変動することになるはずです。

試してみましょう。

 

 

セレンをレンズキャップで塞いで光量をゼロにして最アンダー状態にしてチェックしてみました。

ASAダイアルが100の時に指針が示した位置は矢印の様に上限ギリギリとなりました。

赤ベロもどきは1/30秒を示しています。このカメラではB(開放)以外では1/30秒より遅いシャッタースピードはないので最アンダーとなります。

ちなみにASA100以下にすると針はファインダーの上に突き抜けてしまいます。

 

 

次にASAダイアルが400の時に指針が示した位置は予想通り1/45秒あたりに変動しました。

赤ベロもどきは1/120秒直近からとなっています。

これでようやく理解できました。

ということは最アンダーは1/45秒あたりということでしょうか。

違うと思います。

赤ベロもどきは最アンダーを示しているのではなくこのカメラの測光可能範囲外を示しているのだと思います。

つまり赤ベロもどきが示す赤い範囲に指針が入った状態で撮影をすると『露出が合わずまともに写らない』ということを示しているのだと思います。

ASA400だと1/120秒以下になるとアンダーになるのではなく光量が多くなりすぎてしまうという意味ではないかと思います。これはシャッター羽根が絞り羽根を兼ねているためにシャッタスピードが遅くなると比例してF値が小さくなってしまうためだと思います。つまりこのカメラの露光制御範囲を超えているという意味だと思います。

その理由としてはファインダー右下の赤い部分にはOVERと書かれているのに赤ベロもどきの右上にはUNDERとは書かれていません。つまりUNDERではないのではないでしょうか。

その判断に基づきファインダー内の露出計インジケーターの針を再調整した後にセコニックL-188露出計と比較したところ1/250秒 F5.6とほぼ一致しました。

 

ハーフ 17の露出計の指針は『正確ではなく参考値程度だ』などと書いてしまいましたがそんな事は全く無く実に緻密で凝った構造をしていました。

いい加減で曖昧なのはこの構造を理解できなかった私の頭の構造の方でした。

 

私は今まで露出計というものはシャッタースピードやASA感度には関係なく全ての範囲で常に針が最アンダーから最オーバーまで振れるもんだと思っていました。

ですがそんなことはなかったんですね。については

前回の考察で根本的に間違っていたのですから今回の私の考察が正しいかどうかについては怪しい部分があるかと思います。

間違っている部分がありましたら指摘いただき、コメントでご指導・御鞭撻いただけますと今後の勉強になりますのでよろしくお願いいたします。

 

つきましては前回の記事で事実とは違う事を書き上げて投稿したことを改めて謝罪いたします。