オリンパス ペン EES-2です。
昨日は無限遠調整の肝となるピントグラスの作成に多大な労力と時間を奪われてしまいました。
それと最後の道具となるミニ三脚X2個がまだ届いていないため正確な無限遠調整ができません。
また無限遠の調整を行うにはカメラ側のシャッターを開放にしなければなりません。
ですがEES-2はシャッターの開放機構(B)が備わっていません!
そのため何らかの方法で物理的にシャッターを開く必要があります。
そこでシャッターの開放機構を持つペン Sで無限遠のチェックをして練習してみましょう。
まずはこの様にピントグラスをカメラのフィルムが入る部分に格子側をレンズ側に向けて固定します。
次に光源と検査するカメラとデジタルカメラを画像の様に並べます。
フィルム室側から光を当ててピントグラスとレンズを透過した光=画像をデジタルカメラに取り込ませます。
ですが二つのカメラは形状や大きさが違うためにレンズの軸線が合いません。
この差異を調整するためにミニ三脚が必要だろうと考えています。
しかし。未だミニ三脚を入手出来ていないので、今回はリハーサルということでデジカメを手に持って撮影をしていきます。
それなので各々の撮影した画像の軸線は一枚ずつ違っています。
使用するデジタルカメラのレンズ焦点距離は検査するカメラのレンズ焦点距離の2倍以上の長さが必要との事です。ペン Sはレンズの長さが30mmですから35mmフルサイズに換算すると30mm X 1.44倍 = 43.2mmとなりますからのらデジカメ側は87mm以上が必要となります。SX200 ISは光学ズームだけで最大356mm相当なので充分ですね。
そしてデジカメ側のフォーカス(ピント)を無限遠にして液晶画面に映った画像で良否を判断するそうです。
いざ無限遠の検査結果は如何に?
と思って実験を始めたのですが、液晶画面に映し出される画像があまりにも見えにくくあれやこれやとデジカメの機能の設定を変えて映りをチェックしなければならなくなり、
結局は取扱説明書を一冊丸ごと読破するハメになってしまいました。
どうせなら無限遠だけじゃなく他の焦点距離ではどのように写るのか試したくなってしまったので試してみましょう。
まずは一番近いピントの0.6mです。
思い切りボケていますね。なにも見えません。
これは1.5mです。
黒い線の存在がわかるだけのボケぶりです。
3mです。
ようやく判別できるかな?でもまだまだボケてます。
5mです。
大分良くなってきましたが、まだダメですね。
10mです。
相当良くなりました!
O.K.と言っても良いレベルでしょうか...。
無限遠です。
更に精密に写っていますね
これならばこのカメラの無限遠は合っているのではないでしょうか。
調整は不要ですね。
最初は
『こんなやり方で本当に測定できるのだろうか?』
と半信半疑だったのですが、今回の実験で100点が出せるかどうかは別としても、実用できるレベルのかなり良い所まで追い込めるのではないか!と思えるようになりました。
この方法が使えるようでしたら今後は各種カメラのレンズの無限遠の位置を示す会いマークに頼ることなく自由に調整できるようになるので非常に気楽に分解をできるようになります。
取り敢えずはミニ三脚の到着を待ちます。