オリンパス ペン EES-2の無限遠の調整にはコリメーターの代替としてデジタルカメラが使えるとの事です。
ただしマニュアルフォーカス機能を搭載している機種でなければならいそうです。
それと光学ズームの倍率が高い機種の方が良いそうです。
あと個人的に無限遠の調整作業のためにはカメラの液晶画面は3インチ以上が望ましいだろうと思ったのでこれらの条件でなるべく安い機種を探すことにしました。
そこで最初に購入した中古カメラが2008年に発売されたソニーのサイバーショットDSC-H50です。
メルカリで購入しました。
ところが!
このカメラはマニュアル撮影機能は搭載していても、マニュアルフォーカス機能は搭載されていないんです。
なんかとてもややこしいのですがつまり、マニュアルモードでF値とシャッタースピードは任意で設定できるけどピントは任意で設定できないんですって。
これでは無限遠調整には使い物にならないのでメルカリに再出品しました。
どの機種を買えば良いのか判らなくなってしまい悩んでいたらキャノンがネット上で【コンパクトデジタルカメラ】マニュアルフォーカス搭載機種一覧 以下URL
【コンパクトデジタルカメラ】マニュアルフォーカス搭載機種一覧 (canon.jp)
というのを公表していました。
これが大変役に立ちまして大助かりでした。これを元に検討の結果
2009年発売のキャノン パワーショット SX200 ISnにしました。
ヤフオクにて購入です。
元箱が付いているのは程度がよい傾向にあるのですが同梱の接続ケーブルやCD-ROM
は未開封の状態でバッテリーが2個も付いていました。
SDカードが無かったので購入し
あとミニ三脚を二個購入しました。
これらは到着待ちです。
閑話休題
さて一週間待たされていたアクリル板がようやく今日届いたのでピントグラスの自作をします。
35㎜フイルムサイズに切り出した厚さ2mmの半透明乳白色のアクリル板に碁盤の目のような格子を刻み込んでいきます。
黄色のアクリル板用のカッターを使って
上下幅35mmにカットします。
カッターで矢印のエッジ部を使ってアクリル板に溝を掘り込んでいきます。
溝を厚さの半分ぐらいまで掘り込んだらパキッと割ります。
EES-2はハーフサイズのカメラですが今後フルサイズカメラの無限遠調整をやることを想定して左右の長さを57mmにしました。
次に格子の線を刻み込みます。
それにはこのようなケガキコンパスを使います。
ネジで幅を固定できるので等間隔でケガくのに便利です。
今回は2mm角としました。
板の縁をマジックで黒くしてそこにコンパスで画像の様幅2mmでケガいていきます
それから鋼尺を使ってカッターで線を刻んでいきます。
上下に17本
左右に23本
合計で40本の線を入れましたが
これがエライしんどい作業でした。
次に線に墨入れをします。
今回はつや消し黒を前面に塗りました。
乾いたら溶剤(シンナー)で余分な表面の黒い塗装を拭き取ります。
すると、このような黒い格子模様が出来上がります。
線があちこちでズレて不均衡になっていますがコレはコレでピント調整には都合がよくなるかもしれないので気にしません。
こんな風に使います。
今回材料にアクリル板を使いましたがアクリル板が硬くてカッターで線を刻み込むのにかなりの力を入れなければならず、そのせいで定規がズレてしまい二重や三重の線になってしまいました。
また、合計40本の線を刻み込むのに三時間以上の時間を費やしてしまいました。
おそらく今後長きに渡って使うことになるだろうからと思いアクリル板にしたのですが
透明プラ板で作った方が作成が楽だったかもしれません。
ということで今日はここまでです。
本番の無限遠調整は明日以降なります。