先日故障原因を推測しながら修理したキャノンのDemi EE17です。

 

Demi EE17

修理してから大分日数が経過してしまいましたがようやくフィルムを入手できたのでテスト撮影をしようと思ってカメラをチェックしていたら露出計の表示がおかしい。

通常であればF8~F11辺りが表示されるはずなのに露出オーバーに振り切れている!

そこで色んな明るさで28mmレンズを装着したアサヒペンタックスSP Fと露出を比較しながら計測してみたらて全域で+2オーバーでした。

という事で再び分解するハメになりました。

 

一部分解

全バラはもう嫌なので横着をします。

キャノンのDemiシリーズは修理しやすいのですが、唯一の欠点が革を剥がさないと機械部に振れられられないという事。そこで画像のように上半分だけ剥がそうとしたのですが右側の革が破けてしまったので全部剥がしてしまいました。

 

可変抵抗01

露出計の横に張り付いているこれが可変抵抗です。

この爪のような部分を動かして抵抗値を変える事ができます。

この可変抵抗が付いているととても助かります。

OLYMPUS D3は固定抵抗なので抵抗値が違う抵抗と交換しなければならず非常に難しくなります。スペースの都合で可変抵抗を付けられなかったのかなぁと考えているのですが...。

今回は露出オーバーなので抵抗値を大きくして露出計に流れる電圧を下げます。

 

可変抵抗02

爪がほぼ真下になっています。

これで露出計が正しく表示されるようになりました。

更に今回の補正で昔の1.35V水銀電池仕様ではなく現在のアルカリ電池1.55V仕様になりましたので心配がなくなりました。

 

さぁ!

それではテスト撮影を開始します。

今回使用するフィルムはKosak ColorPlus ASA200

電池はアルカリ電池タイプ625で電圧は1.538Vでした。

 

テスト撮影01

まずは恒例の窓から。

なかなか良い写りです。

右は部屋の中の少し暗い感じで撮影。

ピントは今一ですが露出は合っています。

 

テスト撮影02

 

テスト撮影03

 

テスト撮影04

陽当たりと影のコントラストがかなりはっきりしている感じです。

 

テスト撮影04

 

テスト撮影05

 

テスト撮影06

左はピントを真ん中辺に右は一番手前に合わせています。

 

テスト撮影07

左は影になっていたので露出を+2オーバーさせて撮影したのですが

やり過ぎました。

 

テスト撮影08

 

テスト撮影09

 

テスト撮影10

全体的に発色が濃い感じがして個人的には好きです。。

 

テスト撮影11

これは左が露出正常で右が+2です。

 

テスト撮影12

右の鬼滅の刃は毎回ピントが合っていません。

実はこの看板日陰のかなり暗い部分にあるためどうしてもF値が小さくなってしまってゾーンフォーカスだとピント合わせ難しいです。

 

テスト撮影13

やはり光と影のコントラストが濃いですね。

イイ感じです。

 

テスト撮影14

こちらは気の影に覆われた歩道です。

左が露出適正、右が+1です。

+1にするだけでかなり違いますね。

 

テスト撮影15

 

テスト撮影16

たくさんの色が混じっていてもちゃんと写っています。

 

テスト撮影17

左が露出適正、右が+1

 

テスト撮影18

カラフルなのぼり旗です。

七五三祝いで沢山の人が訪れていました。

 

このブログの初投稿をしたのがDemi EE17でしたので今回は二度目のテスト撮影となります。前回と較べ今回の写りは遥かに発色が良いなと見較べてみたら、前回の天気は雨上がり直後の曇りだったのですね。

また今回は季節が秋になった事で太陽の角度が低くなり影が伸びて暗くなる部分が多くなったり、逆光気味での撮影が多くなりました。

そこで露出を+2とか+1にして撮影してみたのですが、どうやらやり過ぎだった様です。+0.5位でよかったみたいですね。

ともあれ、このDemi17はとても良く写ります。

ファインダー内の露出計の表示もというか、シャッタースピード設定したらファインダー内にF値が表示されるっていう方式はCANON AE-1とソックリですね。

まぁどちらもシャッタースピード優先AEですから似て当然ですけど。