前回テスト撮影したペンタックスSP Fです。
魚眼から望遠迄4種類のレンズでテスト撮影しました。
ebayに出品しようと各部の撮影をしていたらなんだかレンズの色がおかしいというか濁った感じがします。
まさか、と思って緊急に分解してみると...。
左上の前玉群以外は全て変色しています。
これを黄変と言います。
オールドレンズファンの方々はよく聞く現象だと思いますが
レンズの材質に放射能を含む酸化トリウムというものが使われていて通称アトムレンズと呼ばれています。
アトムレンズは長年暗い所に保管されていると経年変化でこのように変色してしまいます。
対処法としては黄変したレンズを紫外線に当てることで元の透明に戻ります。
紫外線ですからレンズを分解せずにそのまま直射日光に当てるという方法もありますが物凄く時間(日数)がかかるのでやはりこの程度位までは分解し日光に当てた方が良いです。
ですが私は短気なので…。
このようにレンズに紫外線を当ててしまいます。
これ4年位前に購入したネイルアート用の紫外線発生器です。
これで2日も照射していれば黄変除去ができるでしょう。
紫外線用の蛍光管を使っていますが現在ならばLED製のもっと立派な物が入手できるのではないでしょうか。
しかし...、Super Takumarにアトムレンズがあることは有名ですがそれより後年となるSMC TAKUMARのそれも後期型にもアトムレンズが使われているとは思っていませんでした。
前回のテスト撮影でこのレンズで撮影した画像だけが赤色以外の色が薄く感じたのはこれが原因だったのかもしれません。
もしそうなのであれば私にとってはとてもありがたことです。