YASHICA Electro 35 GX です。
このカメラは露出計の受光センサがcdsセルからフォトトランジスタに進化しています。
このおかげで消費電力が大幅に下がり電池がHN-4NからHM-N2個になりました。
この頃から電気部品ではなく電子部品という感じになり部品が小型化されカメラ本体の小型軽量化が進んだような感じがします。
それでも『エレクトロ』と名前に付いている位ですから消費電力はそれなりにあります。
フィルムを巻き上げるとシャッターボタンがポンと音を出して上がるので、この時に露出計の電源が入り節電しているのではないでしょうか。
以前テスト撮影をしたYASHICA Electro 35 CCNの写りが素晴らしかったので期待していたのですが、こちらはあまり芳しくない結果になってしまいました。
使用したフィルムはマニュアルフォーカスなので FJICOLOR ASA100
電池はLR44 2個をHM-Nアダプター使用して挿入時電圧は2.901V
最初はお約束の窓からの撮影です。
ちょっと露出がオーバー気味ですね。
逆に日陰の暗い所だとしっかり写ってますね。
Olympus 35 DCの時は奥までピントが合っていたのですがこちらはボケていますね。被写界深度が浅いです。というか露出計の指示では一番F値が大きくなってシャッタスピードが遅くなる所を使っているのですがそれでも。。。
このように日陰だとしっかりと美しく写りました。
白い色が完全に飛んでいます。
OKといえばOKなんですがヤッパリもう一段くらい絞り込みたいでです。
日陰がが混ざると少し良くなりますが日向の部分は飛びますね。
この辺はまぁまぁですかねぇ。
これはピントの最短距離より近づき過ぎたようです。
この2枚は何故か描写力が弱くなってしまいました。
全体的に露出が一段階が二段階オーバー気味でした。
F値の絞り込みが甘いという事ですね。
原因は経年劣化等による個体差ということでしょうか。
ですがこの程度でしたら電池を新品にして撮影するとか
カメラ側のASA値を一段階上げてしまう方法があります(今回の場合だとASAを200に)。
絵馬の撮影の時に前回同様カメラのASA設定を100から50に下げて撮影してみました。
このカメラの露出計は絞り優先のためASAを50にしたら100では撮影できないスローシャッタスピードで撮影できるようになりました。
ですがあまりにもシャッタスピードが遅くなって手ブレしてしまいました。
その分更に露出オーバーとなり奥の日向の部分が白く飛んでいます。
ですから逆にASAを200または400に設定すれば更に絞り込めるようになって丁度良い塩梅になるかと思います。
経年劣化等による個体差は修理しても(私には)修正できない場合もあります。
ですがこの様に何度かテスト撮影をして人為的な方法で誤差を修正できする方法があります。
車であれバイクであれカメラであれ、古い機械を使う際には愛情を込めて人間の方が機会に寄り添う必要があると私は思っています。