CANON の Demi C です。
普通のDemiとは違って通常の28mmレンズの他に50mmの望遠となるレンズが付いていてそれぞれ交換可能になっている変わり種です。
それ以外の性能は普通のDemiと同じです。
ハーフサイズカメラの画角はフルサイズカメラの1.4倍ということなので
フルサイズカメラに換算すると
28mm X 1.4 = 39.2mm の広角レンズ
50mm X 1.4 = 70.0mm の望遠レンズ
というレンズになります。
外観はとてもキレイだったのですが、モルトが劣化した影響でフィルム室側のボディの一部が腐食していてタッチアップペイントが必要だったので本体を分解したり、
レンズの内側が汚れていたので二本とも分解することになって結局は全バラに近い状態になりました。
この個体は幸いなことに露出計のセレンが元気に活きていて数値はほぼ正確でした。
その他の分解・修理の過程は他の先輩方がアップしていますので割愛します。
以下はテスト撮影の結果です。
使用したフィルムはKodak URTRAMAX ASA400
電池はセレンのため使用しません。
お約束の窓からの撮影です。
こちらは28mmレンズです。
そして左が50mm、右が28mm
左が50mm、右が28mm以下は全ておなじです。
28mm、50mmそれぞれ撮影した場所は全く同じでその都度レンズを交換して撮影しました。
右の画像に人が二人写っているのですが判別できませんねぇ。
左の50mmレンズだとハッキリと人が認識できます。
日陰の暗い部分が多くなるとアンダー気味になりました。
以上です。
実際に撮影して画角を較べてみると28mmレンズと50mmレンズの違いがよくわかりました。
Canon Demi と云えばお手軽で安価な通称バカチョンカメラの代表のような存在です。それに交換式の望遠レンズを付加しただけだから所詮オモチャみたいなもんだろうと思っていたんですけど、
なかなかどうして望遠レンズとして立派な働きをしてくれました。
しかも映りの描写力も素晴らしいですね。
露出計のセレンさえしっかりしていれば値段の割にとても良い仕事をするカメラだと思います。
更に驚いたのが使い勝手の良さです。
持ち歩いている時には邪魔な感じがなく撮影前の操作をしている時とか、とにかく手にしっくりと馴染むんですよ。露出調整やファインダーを覗き込んンでシャッターを押す瞬間とかもなんか安心して操作できるんです。
これがキヤノンらしさとでも云うんですかね。
天才じゃなくて秀才という感じでこれぞメイドインジャパンの安心感でしょうか。























