地味で冴えない風貌ながら中身の構造はオーバークオリティとも云える
『みにくいアヒルの子』のような KONICA Auto S 1.6
果たしてその実写能力は如何なものでしょうか。
今回使用したフィルムは富士フィルムのFUJICOLOR 100です。
仔細なピント調節が可能であり、噂の HEXANON 45mm F1.6 レンズの実力拝見との意味でASA100 のフィルムをチョイスしました。
電池は625の1.55V
現像はキタムラカメラさんです。
まずは毎回恒例の自宅作業場の窓からのショットです。
こ、これは.....。
すみません、以降文字を写りから「映り」に変更させていただきます。
暗い場所での映りです。
ASA100のフィルムで撮影してこれです。
この画像だけ敢えてマニュアルで撮りました。
この子の能力を測るべく
極力接近して絞り開放で撮ってみたかったんです。
こちらはEEモードで撮ったのですが
映りというよりも「映え」ですね。
紫陽花です。
それだけ。
文字もしっかり映ります。
ちょっと逆光気味ですがこの映りです。
京急って三浦半島エリアでもかなり速いんですよ。
だから1/125ではチョットきつかったみたいです。
これは完全に逆行ですね。
それでもEEで撮影してこの映りです。
いやぁ~、赤の発色が素晴らしいですね。
まるで自分の撮影の腕が上がったように勘違いさせられてしまいます。
これも逆行で無修正のEE撮影です。
蛍光灯の下でもこのレベルです。
繰り返しますがASA100のフィルムを使用しています。
HEXANON レンズは噂に違わない素晴らしい描写力を持っていました。
まるで自分の腕が上がったのではないかと錯覚してしまう程です。
KONICAはこの後に銘機と云われるC35を造り上げます。
特徴のない地味な外観に反して内包された性能は並々ならぬものがあります。
車に例えると「ISUZU 初代ジェミニZZR」ですね。
分解して修理してから実際に撮影してみたら惚れ込んでしまった。
もしコダクローム25というフイルムが現在でも入手可能だったら是非ともこの子に装填して三脚を背負って満足いくまで撮影をしてみたい。
KONICA Auto S 1.6 はそれほどの能力を持つ
当に『みにくいアヒルの子』でした。