昨日できた事が今日できなくなる

他の主観的認知記憶障害の方はどうかはよくわかりませんが、
私の場合、頭の調子に比較的大きな波があり、日によっても(その日の中でも前半と後半で)頭の調子(回転)に大きな波がある。

 

調子が良い時は普通にできたことが、調子が悪くなると突然できなくなる。

 

1日中できない場合もあれば、朝方はできたのに、後半になってくると次第に頭の調子が悪くなり、できなくなってくる場合もある。

そして1晩寝て脳の疲れが取れるととまたできるようになる場合もあれば、寝てもできないままの場合もある。

過度のストレスがかかると、突然何もできなくなる場合もある。(慢性的なストレスや過度のストレスは認知機能に悪影響を与える)

 

以前できていた事が、できなくなり、1か月後にはまたできるようになっている時もある。
 

このような感じで短期的、中期的な上下の波を繰り返しながら、長期的な調子の波は少しづつ確実に右肩下がりになっていく。

 

以前(10年~20年位前?)は、自分ができるときに「できる事」の難易度がかなり高く、「できなくなる事」の難易度もそれほど低くはなかった。
だから主観的にハッキリとおかしいとわかっていても、仕事や日常生活も自分の工夫次第でこなす事が可能なので、深刻な問題には至っていなかった。

ここ5~6年位は「できる事」「できなくなる事」の両方の難易度がどんどん下がってきて、「できなくなる事」の難易度が、
日常生活レベルにまで達しつつある。
(おそらく2014年1月にココナッツオイルやMCTオイルを飲みはじめ、その後、ケトンダイエットをする等して、自分の脳にケトン体という代替エネルギーを供給していなかったら、今頃はもっともっと重症化していただろう)


(例)

・本を読んでも前に書いてある事を忘れてしまい読めない。
 →(対策)声を出して繰り返し何度も読む。少しでも頭の調子の良い時に読むようにする。
 本でどうしても覚えなければならない事は「紙」に直接書いて覚える。付箋を活用する。

 

・当日の朝ごはんに何を食べたか忘れて思い出せない。
 →(対策)忘れたってどうってことないと開き直る。重要な事であれば、Googleカレンダーを活用してメモを残す癖をつける。

 

・朝ごはんを食べたかどうか自体忘れてしまう。
 →(対策)おなかの張り具合と空腹状態を見て食べたかどうかを判断する。

 

・サプリメント等を飲んだかどうかも忘れてわからなくなる。
 →(対策)重複して飲んだら問題のありそうな薬やサプリメントは避けるが、重複しても大丈夫そうなのはもう一度飲む。

 

・携帯やスマホ、財布等、大事なものを置いた場所を忘れる。

 →(対策)携帯やスマホはマナーモードにせず、大音量設定で。LINEも活用。
  財布は万一に備え、失くしたら困る重要なものは極力入れないようにしつつ、無い時でもとりあえずすぐに使える予備は事前に用意しておく。

 

・他人が言っている事が理解できない。(外国語みたいに聞こえる時もある)
 →(対策)単語の部分部分を拾えるだけひろって、恐らくこんな事を言ってるんだろうな、と推測し、欠けた部分を補完し、話の流れをわすれないよう「映像化」しながら覚える。(何事も映像化して覚えるのは非常に効果的。問題回避の重要な手法の1つ)

但し、推測に失敗すると、会話がかみ合わなくなる事があり、相手に

(?_?;)

という顔をされる等して、大きなストレスを感じ、自分で自分の頭の調子をさらに悪化させる。

 

・顔の識別が難しくなってくる(相貌失認)

頻繁に会っている人や旧友等は今のところはまだ大丈夫なのだが、普段あわない人等(幼稚園の父兄等)やショップの店員さん、芸能人等の顔の記憶や判別が難しい。(全くできない訳ではないのだが、普通の人(以前より)よりは明らかに認識率や記憶率が悪い)

子供の幼稚園に送迎に行くと挨拶をされるのだが、誰だかイマイチよくわからない時がけっこうあり、とりあえず挨拶はし返すが、結構困る場合がある。

 

・思いつきで良く考えずに軽率な言動をしたり、KY的な言動をしたり、相手が失礼と感じる事を言ってしまう場合がある。
→KY的な言動は自分が注意していないと良くしてしまうようです。後で指摘されて凹みます。
友人等に遊び等に誘われても、相手が何を言っているのか理解するのが大変で、会話にはついていけないし、難しい話もできないし、KYで失礼な言動等をしてしまう可能性と、その後の自分の凹み&脳への各種ストレス等の影響による仕事や日常生活等へのダメージを感えると、余程の事がないかぎり行かなくなってきます。

(対策)良く考えてから行動する癖をつける。極力しゃべらない。討論には参加しない。聞き役に徹する。(消極的対策だが)人には極力合わないようにする。(会う事で多大なストレスがかかり、頭の調子が著しく悪化する場合が多々ある。その場合、その後しばらくは多くの事ができなくなってしまう)予め予告してやってしまった時のショックを小さくしておく等々。

 

・複数の事や仕事等を並列処理するのが難しい
以前、頭の調子が良い時に集中して取り組んできた完成間近の大事な仕事に取り組んでいた時、
大事な友人が非常に困っていたのを知り、居てもたってもいられず。自分の仕事を一時的にストップして、友人のヘルプに徹しました。
その友人は大変喜んでくれ、大勢の力を合わせた結果、何とかピンチを切り抜けて成功したのですが、
その後、自分の頭の調子は著しく悪くなり、完成間近の大事な仕事が殆どできなくなり、結局その仕事は未完成のままボツになりました。
もちろん完全に自己責任なのでですが、普通の人では何でもない普通の事でも、私にとっては集中して1つの事に取り組んでいる時に、別の事をやろうとしたり、他の人を助けたり、遊びにいったりする事は、相応のリスクが伴います。)

 

 

一生懸命頑張ってもできない

仕事をしていて調子が悪くても、頭の回転が悪くて作業効率が悪いなぁ、とか、時間がかかってしまうな、という感じだったのが、

最近は調子が悪いと、仕事が殆どできなくなる。

 

その波は上下を伴いながら、どんどん右肩下がりに下がってくる。

調子が良くてもできない事がどんどん増えてくる。

 

考えてもわからず、思い出せず、時間だけが無情に過ぎていく。

もしかしたら他の人から見たら「手を抜いている」「怠けている」としか見えないのかもしれない。
 

ただ、自分がどんなに頑張ろうとしても「できない」のだ。

 

これは今まで「できない」と思っていた事を、前向きな考えと地道な努力の積み重ねで「一生懸命頑張れば必ずできる」に変え、
実際に目に見える形の結果を1つ1つ出し続けてきた自分としては結構つらい。

最初の頃はできなくなったダメな自分を嘆き悲しみ、できない事を根性で無理やりやろうとがむしゃらにやっていた時もあった。

 

頑張らなければご飯が食べれなくなる(生きていけなくなる)部分もあるので、やらなければ明日は無い、と自分自身で精神的に追い込み、
「火事場のクソ力」的なものを出せるよう、自分自身を追い込んで、気合と努力の積み重ねで何とかできた時期もかつてはあった。

 

ただ、そのような事をして頑張った後はたいてい大きなリバウンドがあり、
頭の調子が極端に悪くなるので、競走馬でいう所の「放牧」(脳をゆっくり休ませる期間)が頑張った期間以上に必要になる。

 

そんな上下の波を繰り返し、できる事、できない事のレベルが右肩下がりに下がってきているスピードが増してきているように感じはじめた。

 

そのうち、どんなに自分を追い込んでも、努力を積み重ね続けても、できる事のレベルが低くて、結果を出すことができなくなってきた。
頭の回転が悪いだけじゃなく、
 

勉強してきた事、過去に自分でやってきた事を見て
「??」
こんな事やったんだぁ。。。よくこんなのできたな。。。
自分で書いた事だけどよくわからないや。。。

(正確には頭が悪くて理解できない&記憶を自由に引き出せなくなる)

 

気持ちはどんなに頑張ろうと思っても、気が付けば時間ばかりが経過し、結果を出す事はできなくなっていた。

 

空回りのストレスがさらに頭の調子を悪くし、自分の元気を奪っていく。。。

 

悪循環だった。

 

 

今できる事をできる範囲内で最善を尽くす

どんなに頑張ってもできず、しかも、できない事がどんどん増えてきてどうしよもなくなった時、ふと思った。


「できない事を焦って一生懸命やろうとしても、結果として時間と労力を無駄に消費するだけで、何1つできないで終わってしまう。
できないことは一旦「棚上げ」し、まずはその時のレベルの自分にできる事を、できる範囲内で一生懸命やった方が効率が良い」

 

発想の転換ができてからは少し楽になった。

 

「今できるレベルの事を自分ができる範囲内で最善を尽くせばよい」

 

今までできた事だからといって無理にやろうとして無駄に時間を浪費し、できない事に対して焦り、嘆き、悲しむよりも、

難しいレベルの仕事ができなければ、今こなせそうな(いずれやらなければならない)レベルの仕事を探して、優先順位の高そうな事から順に先にやってけばよいのだ。

 

本当はやらなければいけない事が沢山あって、そんな悠長な事はいっていられない状況なのですが、
できないものはできないので、どうしても「発想の転換」が必要だった。

 

できる事、できない事のレベルはこの後もどんどん下がってくる。

 

「嘆き悲しんでいる間は何事も改善しないし、何も先には進まない」

 

「限られた時間を無駄にするよりも、その時の自分ができると思える事を、
自分ができると思える範囲内で一生懸命やろう。」

 

こんな気持ちで今も自分なりに頑張っています。