バウについての考察5
■飛竜新生、バウD型
元々Zガンダムほぼそのものであったヒリュウで
あれば性能は保障済みであるし、生産性も申し
分無い。
又、生産ラインに関してはZ系の部材を大量に
保有しているAE社グラナダ工場に協力を依頼す
る事で解決した。
こうして、ヒリュウの設計をベースとしてバウに
若干の改修を施し完成した機体は
『AMX-107D バウD型』
として正式採用され、即時量産化へと移された。
D型と命名されているがA型から数えて4番目で
はなく、bis(2型)に続く3番目(Drei)のタイプという
意味である。
一部のパイロット達からは、頭文字に準えて
Drache(竜/龍)の愛称で呼ばれていた。
又、開発陣からは「コウリュウ(蛟龍)」と名付け
られていたらしい。
これは、伏竜や臥竜などと同じく、「雌伏して待ち
時機を狙う人」
の比喩であり、ヒリュウから始まったこの機体が、
ようやく本来の力を発揮出来る時が訪れた事へ
の喜びと期待を込めて名付けられたと思われる。
バウD型は、Zガンダムの高性能をほぼそのまま
引き継いだヒリュウをベースにジェネレーターは
バウ標準のものに換装され、出力は2,410kWに
引き上げられた。
その為、試作機であるヒリュウでは不可能だった
メガ粒子砲内蔵型シールドも使用可能となった。
このD型用のシールドは、飛行形態ではメガ粒子
砲が収納される新規設計のものである。
又、バックパックの射出機能はオミットされ、
新たに飛行形態での運用を考慮した形状のもの
が装備された。
新型バックパックはZプラスC-1型のそれに酷似
していが、これは外装の一部を変更して流用した
為である。ウイングバインダーは引き続き前進翼
タイプのものが採用された。
これによりバウD型の飛行性能と空戦能力は
ZガンダムやZプラスA-1と比較しても遜色ないもの
であった。
オプションとして、Zガンダム同様のフライングア
ーマーとハイパーメガランチャーも設計されていた
らしいが、そちらについては完成したかは不明である。
こうして量産されたバウD型は順次、地球へと送り出さ
れていった。
しかし、ネオ・ジオンの地球降下作戦から3ヶ月ほど
後には主戦場は宇宙へと移っており、結果として
バウD型は地球上での戦局を変えるには至らなかった。